• "福祉対策"(/)
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  1. 高岡市議会 1993-12-01
    平成5年12月定例会 総括質問  本文


    取得元: 高岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-22
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                              開会 午前10時01分               開         会 ◯村本議長 ただいまより総括質問を開催いたします。  この総括質問は、各位も御承知のとおり、総括質問要項に基づき質問者の発言の持ち時間1人25分とし、一問一答方式により行うものであります。質問に当たっては、その都度、議長の許可を得ていただくとともに、答弁者を指定された上、簡明に行われるようお願いいたします。  それでは、ただいまより質問を行います。  通告に従いまして、発言を許します。23番 柳清利勝君。 2 ◯柳清議員 総括質問のトップバッターを賜りまして、質問をいたしたいと思います。  初めにお断りを申し上げておきますけれども、風邪を引いておりましてちょっと不明瞭な声になっておるかと思います。それと、今、議長から申されましたように、一問一答方式で行うため原稿を書いておりません。当局の皆さんの答弁によって質問内容が若干変わると思います。しかし、担当の方から何か書いてもらわんと都合悪いということから、質問要旨をここへ書いたわけでありまして、若干項目と異なりますれば、その辺は優秀な議会参与の方々ばかりでありますので、十分内容のある答弁をお願いを申し上げたいと思っております。  そこで、2点ほど項目挙げましたんですけれども、まず1点目は、老人保健福祉計画の策定についてということであります。この問題は、御存じのように高齢化社会を迎えている今日、避けては通れない大変重要な問題だというふうに認識しておるわけでございます。特にこうした問題につきましては、さきの個別質問でも窪田議員あるいは大井議員の方からもハード、ソフトの面につきましての質問がありまして、それぞれ市長さんなり、助役さんの方からも答弁いただいておるわけでございます。若干その分と重複する面もあるかと思いますけれども、特に私はハード面の方に重きを置きながらやっていきたいと思っております。  御存じのように、今、長寿社会だと言われておりまして、人生80年時代を迎え65歳の老齢人口は平成3年度で 1,500万人以上となっております。そして、総人口の12.6%も占めるという調査データが出ておるわけでございます。このままで推移をしますと、西暦2000年(平成10年)には 2,170万人になるだろう。そしてまた総人口の17%を占めるだろうというふうに言われておるわけでございます。さきの個別質問でも、そういう中でも高岡市は10年ほかのところよりも高齢化が進んでおるんでないかというような話もあったわけでございます。国の制度に従いまして、今、高岡市も一生懸命老人保健福祉計画の策定にかかっておいでるわけですけれど、平成5年度中には結論を出したいというふうな話を聞いております。  そこで、私は策定委員でございませんが、これまで策定委員会を3回ほどやられたということであります。そこでの具体的な内容、あるいはまたそうした老人保健福祉計画に対してどういった意見が委員から出ておるかということを、まず福祉保健部長さんにお尋ねをしたいと思います。 3 ◯榊原福祉保健部長 お答えをいたします。  老健計画の策定委員会でございますが、第1回目は5月に開きまして、そのときは高齢者人口等の計画のフレームとか、ニーズ調査の結果を申し上げました。それから、第2回は9月に開催いたしまして、この中では計画全体の構成、それから計画への記載内容の案につきまして申し上げたわけでございます。それから、第3回目は11月に開いたわけでございますけれども、ここでは割と具体的な話が出まして、将来の保健福祉サービス目標量、それからサービスの提供体制等につきまして御協議をいただきました。  それで、策定委員会からの主な意見ということでございますが、保健福祉サービスのあり方につきましてはいろいろなサービスがございますが、横のネットワークをどうつくっていくのかということがこの計画の成否を握る重要な点である。これが高岡の特徴にもなるという御意見がございました。それからまた、在宅サービスの拡充につきましては、今、柳清議員がおっしゃいましたような施設の確保が大切である。それから、一番身近である市の窓口におきまして、相談内容を総合的に把握してアドバイスできる体制を早急につくる必要があるんじゃないか。それから、高齢者が病院を退院した後でございますけれども、住宅生活に移る時点で保健福祉機関が退院者の情報を早く収集いたしまして、継続したサービスを提供できる体制を確保する必要があるんじゃないか。そういうことが、また寝たきり老人等を抑止するかぎではないかというふうな御意見がございました。主なものを申し上げました。  以上でございます。 4 ◯村本議長 柳清議員、さっきも申し上げましたけど、答弁者を指定された上で質問されますようお願いいたします。 5 ◯柳清議員 はい、十分心得ております。  それでは、福祉保健部長にお尋ねいたします。今いろいろ話がありましたんですけれども、そういう意見の中で一番私が気になるのは、この後からもしなきゃならんのですけれども、委員会の中では高齢者の要求される施設的な問題については何か意見ありましたでしょうか。 6 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  施設の整備確保につきましては、先ほども申し上げましたように、在宅を支えるためにはまずそういう施設の確保が大切であるということでございまして、ある程度の数値も第3回の委員会でお示ししながら御意見も賜ったというところでございます。
    7 ◯柳清議員 施設も必要だろうという程度で終わったということでありますけれども、ただ私は、そういう意見が出たということも踏まえまして、福祉保健部長にお尋ねします。他の市町村と高岡市の施設の設置状況といいますか、これは広域圏的な面もあるかと思いまが、近郊の市町村とのバランス、率はどういうふうになっているか、お聞きしたいと思います。 8 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  要介護老人に対する施設ということでよろしゅうございましょうか。  特別養護老人ホームが一番大きなものになると思いますけれども、これにつきましては、高岡市内に3施設ございまして 190人の定員でございます。それから、高岡老人保健福祉圏──これは高岡市、新湊市、氷見市、小杉町、大門町等で構成されているわけでございますが──これで見ますと、9施設、520 人ということになります。県下全体で見ますと、34施設、2,165 人の定員でございます。それだけが今、整備されているわけでございます。  それから、軽費老人ホームにつきましては、富山県内に4カ所開設されておりまして、250 人の定員が確保されております。今、県西部にはございません。  それから、老人保健施設でございますが、これは中間施設と申しておるものでございますけれども、高岡市内に2カ所が整備されておりまして、200 床確保されております。それで、高岡圏内では5施設、464 床となっております。これは、平成5年度の整備分も含んでいるわけでございます。県全体といたしましては、26施設、2,177 床となっております。  それで、さきの特別養護老人ホームの方に戻りまして、そういったことで整備されているわけでございますが、65歳以上の高齢者に占める割合で見ますと、本市の整備率は0.68%、それから圏域では0.98%、それから県下全体では1.19%という整備率でございます。  以上でございます。 9 ◯柳清議員 それじゃ、福祉保健部長にお尋ねしますけれども、今の施設の概要は大体わかりました。全国的に見ますとまだまだ足らん面があるんじゃないかなと思いますけれども、要介護を必要とする人口といいますか、それと比べて施設の状況というのはどういうふうに判断されていますか。 10 ◯榊原福祉保健部長 お答えをいたします。  ただいま申し上げましたように、特別養護老人ホームにつきましては、整備率は高岡市の場合は0.68%というふうに申し上げたわけでございまして、県下全体では1.19%の整備率であるということでございます。  それで、現在、介護を必要としておられる方々でございますけれども、老人保健福祉計画で今挙げております数字で申し上げますと、寝たきり老人の方、それから在宅の要介護の痴呆性老人の方々を合わせますと 1,633人でございます。これは平成4年度で見た数字でございまして、この内訳は、寝たきりの方々が 1,432人、それから介護を必要とする在宅の痴呆性老人の方が 201人ということで押さえているわけでございます。  以上でございます。 11 ◯柳清議員 そうすると、数から言うと施設はまだまだ足らないということは明らかにわかると思います。  長生寮の改築に当たって、養護の定数 150人を 120人に縮小する。定数を養護は少なくして、特養の方を増床したいというようなことを聞いておりますけれども、今後を考えますと、もちろんもっともっと施設をつくらなきゃならない。これは後でまたマンパワーの問題等との絡みもありますけれども、そういうことよりも、収容介護できる施設、デイ・サービス等そういうものができるものを併設しながら施設をつくっていかなきゃならないというふうに私は理解をしておるわけです。そうなりますと、そこで一番大きな問題になるのは、民間施設、要するに社会福祉法人と申しますか、民間の活用というものを大いに利用していかなきゃならんのじゃないかというふうに考えるわけです。  そこで、私は公立施設との問題を指摘したいと思いますけれども、現在、高岡市内だけを取り上げてみますと、先ほどおっしゃいましたように、鳳鳴苑と雨晴苑の2施設あって、公立は長生寮がある。公立と民間とどういった違いがあるか、福祉保健部長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。 12 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  公立施設と民間施設との比較ということでございますけれども、現在の公立、民間を比較して考えますと、大変言いにくいわけですけれども、公立の施設の場合は、今ほど議員がおっしゃいましたように、長生寮等は建設いたしましてから20年という長い年月を経ておりますので、老築化に伴ういろんな維持費とか、それから修繕費とか、そういったものも多く必要でございますし、それに伴いまして職員の勤務年数も大変長くなっております。そういったことも含めまして、運営費の負担が増大するという結果になっております。  また、民間の法人が運営される施設につきましては、ある程度弾力的な運営が可能で、新たなサービスへの取り組みについてもいち早く積極的に対応できるという長所があろうかというふうに思っております。  そういったことでよろしゅうございましょうか。 13 ◯柳清議員 大変、福祉保健部長には酷な質問をしておるわけですけれども、はっきり言って国から来る措置費は、1人当たりのものは民間も一緒だと思います。ただ私がお尋ねしたいのは、きょうの新聞にも出ておりましたように、高齢福祉を公の立場でやっていくというのも大変無理がきておるんじゃないかと、特に運営面については。そういったことで、どこの市町村でも非常に苦労しておるということがきょうの新聞に出ておるわけでございまして、人材の確保と育成が課題だというふうにも書いてありましたけれども、私はやはり、今、要介護を必要とする人口、そしてそういうものを援助していくためには、やはり先ほど言いましたように施設をもっとつくらなきゃならない。そうなってきますと、今、恐らく部長が言いにくかったのは、当然、公立の方は費用がかかるというふうに理解をしておいでになるから、なかなか答弁しにくいんじゃないかというふうに思います。  ここで福祉保健部長さんの方でお調べになっておいでるかどうか知りませんですけれども、先ほど言いました鳳鳴苑、雨晴苑、それから長生寮、この辺の1人当たりの経費というのは大体どのくらいかかっておるか、お尋ねいたします。 14 ◯榊原福祉保健部長 ただいまの件でお答えをいたします。  先ほどちょっと言いにくかったのは、公立と民間の施設運営に対する経費の比較ということですが、大変難しいものでございまして、施設によりまして開設時期、それから入所している定数、それから実施しているサービスの量、内容など、いろんな点で相違がございますので、数値による比較が大変困難だなというふうに思っているわけです。  ただ、単純に決算での比較で御容赦いただきたいというふうに思います。  施設運営費の実績を延べ入所者数で除した場合の入所者1人当たりの運営費で申し上げたいと思います。平成3年度で1カ月当たり、県立長生寮の場合は約33万円というふうになっております。それから、最近開設されました市内の民間施設でございますけれども、ここでは約28万円ということになっております。ただ、先ほども申し上げましたように、施設に働く職員の方の平均年齢は、例えば長生寮の場合でしたら40歳を超えておりますし、民間施設の場合は30歳程度ということもございますので、開きもあるということで御理解いただきたいというふうに思います。  以上でございます。 15 ◯柳清議員 今、福祉保健部長の方から答弁ありましたんですけれども、私の調査によりますともっと開きがあるような資料を得ておるわけです。少なくともやはり民間と公立を比較すれば、1人当たりの経費が10万円以上も違う。そうなってきますと当然、恐らくその不足分というのは市の一般財源から持ち出されておるというふうに私は認識するわけでございます。実を言うとこのことは、私は昨年の12月だったと思いますけれども、総括質問のときにも行革に絡みまして、保育園の問題、保母の問題を取り上げて非常に民間の保育園と公立の保育園の保母の年齢差にしましても開きがあると言いましたら、福祉保健部長は長年の熟練した指導力でカバーしておるんだというふうに答弁されました。私は実際平成の子供は今の若いバラエティーに富んだ保育を望む傾向があるというふうに言いましたけれども、しかし保育については、そういうことで一応ある程度理解はできますけれども、こうした養護の問題になりますと、私は年寄りの面倒を見るということで、平均年齢四十何歳にもなっていますと、だんだん体力の限界というのがある。こういった面からしましても、やはり若い力のある人たちの活用というものを考えますと、今のままではこうした公立の施設というのは非常に問題があるんじゃないか。  そうなってくると当然、公立から民間への移行という問題を考えていく時期が近いうちに来るんじゃないかというような気がするわけでございますけれども、そこら辺の問題を考えたときに、今、東五位地区の方から特養ホームの陳情も出ております。このほかにもそういったような動きがあるんですけれども、そうしたことについて、今私が言いましたような内容をとらえて、担当部長としてどういうふうにお考えになっておるか、その辺をお聞かせ願いたいと思います。 16 ◯榊原福祉保健部長 お答えをいたします。  民間の法人が運営する施設についてでございますけれども、先ほども申し上げましたように、自由な発想に基づいた積極的な福祉サービス、それから弾力的な経営が可能であろうという長所はございます。  それで、かねてからの質問で市長、助役も御答弁申し上げておりますように、今後特別養護老人ホームの整備につきましては、このような長所のある民間の社会福祉法人に主体になっていただいて設置、運営していただき、市は所要の助成措置を講じて支援を行っていくことを基本としてきたということでございまして、今後ともこの考え方を堅持していきたいというふうに思います。  それから、社会福祉法人は善意の寄附金を原資として成立しておりまして、今ほど御質問の中にもありましたように、そういう民間の方々につきましてはいろいろ御苦労をしておられるわけでございますので、その施設運営に支障が生じないように、公的な長期借入金に対する助成など、建設費に対する補助の充実も図りながら整備の促進を図っていきたいというふうに思います。  それから、公立の施設を民間へ移管というふうなことも御質問にあったかというふうに思いますけれども、それにつきましてはやはり経営主体の選択の問題等いろいろ検討する課題がございますので、他市の事例なども参考にいたしまして、この後考えていきたいというふうに思っております。現在の老健計画の中では、その点は踏み込んでおりません。  以上でございます。 17 ◯柳清議員 今、福祉保健部長からの答弁、方向としてははっきりとは言われなかったんですが、私の受け取り方はそういうことも考えていかなきゃならんのじゃないかなというような考え方もあるような感じを受けております。  そこで、恐らくこうした制度というのは国の補助金、あるいは市の補助金、自己負担というもので、大体総額に対して国が4分の2、市町村が4分の1、そして個人が4分の1というような制度になっておると思うんです。高岡の話を中心にしていきたいと思いますけれども、雨晴苑と鳳鳴苑の創設の時点での市の総費用に対する持ち出しはどのくらいであったのか、お聞かせ願いたいと思います。 18 ◯榊原福祉保健部長 お答えをいたします。  手元に資料持っていないわけでございますけれども、雨晴苑とそれから鳳鳴苑ではそれぞれ建設の時期が違いました。そういったことと、法人から要請になりました考え方も異なっておりましたので、それぞれ建設費総体に占める割合は異なっております。必ずしも鳳鳴苑と雨晴苑は同じ割合で助成申し上げたかというと、そうではないということでございます。 19 ◯柳清議員 今、お答えをいただいたんですけれども、私の方には資料があるわけです。そういう創設者の考え、あるいはそのときの状況というのも、これはもちろんあると思いますけれども、鳳鳴苑の場合は総額7億 1,500万円ほどかかっておりまして、そこに市の補助金が1億 9,100万円ほど出ておるわけでございます。そして、雨晴苑の方は、7億 5,000万円ほどかかっておる中で、整備時の債務負担とかそういったものを含めて市の補助金は 8,500万円となっております。私の調査では非常にアンバランスになっておるわけです。  こういうことを考えますと、先ほど言いましたように民間の力をかりてこうした福祉問題に対応していかなきゃならないといったときに、ほかの市町村では私と一緒な名前の砺波のやなぜ苑というのもありますし、あるいは福岡のアルテン赤丸、こういったところもあります。それぞれの町の持ち出しは、非常に意にかなったものが出ておるわけです。それぞれきちっとそういうものが出ておるわけですけれども、この辺について確かにそのときの時代の趨勢、あるいはそのときの開設者の意向等もあったかと思いますけれども、この辺のアンバランスな点について、福祉保健部長はどういうふうに担当部長として考えておられるか、ちょっとその辺をお聞かせ願いたいと思います。 20 ◯榊原福祉保健部長 お答えをいたします。  大変答えにくいことをお聞きになるものですから私もちょっと困ったわけでございます。私どもといたしましては、現在いろいろ民間の方々からひとつ施設を整備してみようかというふうなお問い合わせとか、御相談もいただく中で、今までは統一的な基準をつくって助成するということを特に必要と認めてなかったわけでございます。設置者側から見ますと、市の補助金がどれだけになって、設置者の負担はどれくらい負担せねばならんか、そういったことが整備の意思決定をする時点では、なかなか今はっきりいたしておりませんので、設置しようという方々にとりましては資金計画も立てにくいでしょうし、それから施設整備の意欲をも減退させることになるんじゃなかろうかというふうに思っておりますので、このような不安を与えて施設整備におくれを生ずることのないように、事業を着手される前の早い時期に市の支援策を提示できることが必要であろうというふうに考えております。  以上でございます。 21 ◯柳清議員 確かにお答えしにくいだろうと思うんです。私は、そのときの状況があるかもしれんですけれども、施設によって片一方には多く出した、片一方は少ないというのは適当じゃないと思います。やっぱり、できればこういうことのないように、一つの基準をきちっと設けて対応していただきたいと思いますが、その辺どうですか。 22 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  今ほど申し上げましたように、基準をつくる方がいいのかどうかは別といたしまして、早い時期に市がどれだけ助成申し上げれるかということをお示ししないと、今後こういう施設を設置していこうという方々の意欲を減退することになろうというふうに思っております。  ですから、どういう形にしろ、はっきりとした市の考え方をお示しする必要があるというふうに思っております。 23 ◯柳清議員 担当部長は、なかなか財政的なことになるとやはり答弁はしにくいようであります。最後は、市長さんにまとめてお聞きすることにしまして、財政管理部長さんにお尋ねしますけれども、財政担当者として今の福祉保健部長に質問しました点について、財政管理部長はこうした基準を設けてやった方がいいというようなお考えを持っておられますかどうか、その辺ちょっとお聞かせ願いたいと思います。 24 ◯新田財政管理部長 お答えいたします。  補助金の額の決定につきましては、基本的には所管の部署で議論していただくということだろうと思うんですが、今回の御質問の件につきましては、確かに過去の2つの施設についてはかなりの差があるという実態になっておるわけでございます。これは事業の社会的な目的、あるいは時代背景でありますとか、あるいは事業の開設者の資金力、そういったものから額を決定してきたということでございます。  これまで、同種のもの、画一的にできるものにつきましては、例えば自治会公民館でありますとか、民間の保育所、これは補助事業なんでございますが、こういうものにつきましては一つの基準をもっております。ただいま話題になっているような施設につきましては、議論できるものであれば、場合によっては一つの基準を設けるということも可能だと思っております。将来、そういうような時代になれば議論をすべきかなと、こういうふうに思っております。今のところは出資者の財力、そういったものを総合的に判断して額を決定すべきかなと、こういうふうに考えております。 25 ◯柳清議員 財政担当者としても、はっきりとなかなか言いにくい面があろうかと思います。ただ、私はなぜこういうことを言いたいかといいますと、先ほどから何遍も言っておりますように、これだけの高齢人口を抱えて、最終的には二十何%にも65歳以上人口が伸びていくということを考えると、公立では非常に運営しにくくなる。逆に私は、市で建物を建てて民間に管理を移行するというくらいの考え方があってもいいのではないかと思います。先ほど言いましたように公立と民間の1人当たりの経費を考えましても、その方がさらに内容がよくなっていくんじゃないか、そして、経費もかからんのじゃないか。そういう懸念さえ抱いておるわけでございまして、それでこういうことを言うわけです。  そこで、こういういろんな施設、50床あるいはまたデイ・サービスなりそういうものを10人なり20人なり併設した施設をつくると、大体7億から8億円の建設費がかかっている。どこのを見てもそうですけれども、それが8億円かかったとしますと、国の補助金は4分の2ですから4億円、そして県、市町村の補助金が4分の1です。そうなってくると、概算で民間でやるということになりますと、2億円の金を用意しなきゃならん。もちろんいろんな融資制度もありますけれども、民間でそれだけの資金を用意して民間の活力を求めるということは、非常に厳しいものがあるというふうに私は認識をするのですけれども、その辺、担当部長としてどの程度の民間の負担ならばいいかというふうに考えておいでるか、ちょっとお聞かせ願いたい。 26 ◯榊原福祉保健部長 お答えをいたします。  ただいまの御質問でございますけれども、例えば今50床の特養を建設するといたしますと、9億円ぐらいはかかるだろうというふうに思っております。というのは、50床の特別養護老人ホームを建てますと、それにデイ・サービスセンターを併設する、それからケアハウスを併設するということが条件になってまいりますので、それくらいの額になろうかというふうに思っております。  ただ、理論的にといいましょうか、建前からいいますと、その建設費につきましては、国が4分の2、県が4分の1、あと4分の1を設置者が持てばいい。そうすると、設置者は個人で出されるか、各自治体がそれを負担していくか、そういったことはまた別の問題といたしまして、そういう形になっているわけでございます。現在は積算の単価、それから1人当たりの設置面積、そういったものが現状と大変乖離しているわけでございまして、大体公的な補助金は実際の建設費の半分くらいにしかならないということになります。そういったことで、あとの半分の額を設置する市町村、それから設置者がどれだけ負担していくかという形になるわけでございます。長期借り入れもいたすわけでございますので、先ほども申しましたように長期借入金につきまして、どこまで市が負担しておあげできるかということで、設置者の方々もいろいろお考えになるところだろうというふうに思うわけでございます。  ですから、その辺のところを助成申し上げれれば、設置される方としては、ちょっと額は勘弁していただきたいと思いますけれども、設置時にそういう過大な負担にはならないというふうに思うわけでございます。 27 ◯柳清議員 そんなに難しいような質問ではないと思うんですけれども、余りここでまた要らんことを言うとやめかれるような話にもなるので、答弁しにくいならば仕方ない。私は、少なくとも1億円程度のものならばいいんじゃないかなという考え方を、これは私の個人的な考え方ですけれども、そういうふうに思っております。こういった問題は、市だけに負担をかけるということでなしに、やっぱり国も4分の2のものを4分の3ぐらい持っていただくように、国庫補助金の増額という問題についても言いたいわけです。消費税は福祉に回すということの観点から言いましても、私はこういったことを国に強く働きかけながら、国自体がこうした高齢化社会に対応していくような姿勢というものを持ってもらうことも、私は必要だと思っておるわけでございます。  そういうことで、あと時間が余りないようになりましたので、皆さんが期待しておられる女性プランについての質問をちょっとやりたいと思うんです。そういうことで、マンパワーの問題につきましては、さきの個別質問のときに市長さんからお話がありましたけれども、今こういう現況を踏まえて、福祉対策を十分やっていかなきゃならないという時期であります。私が今まで民間を活用しながら対応して、市の補助金制度も基本をしっかり設けて、そして取り組んでいかなきゃならんのでないか。あるいはまた、国の方へもさらに補助金の増額をお願いしていくべきだということを申し上げておるわけです。そういったことを総体的にとらえまして、今後の福祉対策に対する市長さんのお考えをひとつお聞かせ願いたいと思います。 28 ◯佐藤市長 お答えいたします。  先ほど来、福祉保健部長から御答弁申し上げておりますとおり、この老人保健福祉計画は、将来にわたりまして要介護の高齢者の方々に対しまして、安心して快適に過ごしていただけるための重要な計画であると、こう思っております。そういうことで、要介護の高齢者に対しましては、特別養護老人ホーム等の必要な施設の整備とか、あるいは在宅生活を支える保健福祉サービスの提供、また保健福祉医療等々のいろんなサービスが総合的に提供される体制等々につきまして、十分工夫、配慮しながら適切に実施していきたいと思っております。  それからまた、多くの健康な高齢者の方々に対しましては、積極的に健康づくりと生きがいのある生活が送れるよういろんな機会や場を確保していきたいと、かように思っております。  せっかくつくります老人保健福祉計画でございますので、これが十分達成されるように、高岡市としても財源配分の面で十分に考慮しなけりゃいけないことは当然でございますけれども、また国に対しまして市町村の老人保健福祉計画の目標が十分達成されるように、さらにはまた市町村の財政力の差によって達成されるべき福祉の水準に著しい格差が生じてこないように、適切にして十分な財源措置をとっていただくよう、強く要望していきたいと思っております。  また、この計画の推進に当たりましては、行政自身も頑張りますけれども、民間事業者や地域の方々の活動、あるいはまた高齢者を支える若い世代の方々の御協力もいただきながら、行政、市民一緒になりまして努力していきたいと、かように思っておる次第でございます。 29 ◯柳清議員 今ほど市長さんから心強い答弁がありました。今の市長さんの御答弁を受けまして、我々も積極的に御支援を申し上げていく所存でありますので、ひとつ十分その辺をお考えになられまして、今後福祉対策に万全の策をとられるようにお願いをいたしまして、この質問を終わらせていただきたいと思います。  それでは、女性プランについて質問申し上げたいと思います。あんまり触れたくないんですけれども、男というよりも男性といった方がいいですけれども、男性として率直にひとつ残された時間、質問をしてみたいと思います。  それでは、担当の企画調整部長さんにお尋ねしますけれども、大変立派な高岡市の女性プランをつくられまして、女性を強くするために一生懸命頑張っておられることに敬意を表するわけでございますけれども、策定をされました後の活動内容をまずお聞きしたいと思います。 30 ◯菓子企画調整部長 お答えいたします。  プラン策定後の活動内容ということでございます。議会にも御報告を申し上げたところでありますが、御案内のとおり、この女性プランは女性プラン策定市民委員会の御提言をいただきまして、本年の3月に策定いたしたものであります。このプランは、男女共同参画型社会を目指しまして、家庭生活はもとより、教育、労働、福祉、消費生活、国際理解など、非常に幅広い分野、特にこれからの21世紀に向かっての課題を含めつつ、150 余りの施策を具体的に掲げているところであります。  このプランを実効性のあるものにしていくための仕組みといたしまして、4月に女性施策の総合的な窓口として女性・国際室を新たに設置いたしたところであります。さらに、7月には高岡市内の各界各層の代表者や有識者の方々で構成するところの女性プラン推進市民委員会を設置いたしました。そしてまた、市役所内では横断的な組織といたしまして、市長を委員長といたしまして、関係部課長が委員となった庁内連絡会議も設けたところであります。市民の皆さんの意見を十分反映させながら、女性プランに掲げる諸施策の実施状況の把握、進行管理を行い、さらに整理検討を加えて、計画を着実に推進していきたいと考えております。  その後、女性プランの啓発・普及のためにプランの冊子、今お手元にお持ちの分厚いものでございますが、それを 1,000部つくりましたし、普及版も1万部を発行いたしまして、8月には女性プランシンポジウムを開催しました。富山県出身で総理府婦人問題室長の坂東眞理子さん、それから高岡市出身でございますが、神奈川県県民部長の室谷千英さんなんかをお呼びしまして、シンポジウムも開催しました。さらに、このプランを一人でも多くの方々に御理解して考えていただいて、そして行動していただくために、本日からスタートを切らせていただきたいと思っておりますが、本日午後7時半から伏木、古府、太田地区で開催する懇談会をスタートさせたいと考えております。順次、市内各地区で住民の皆様方と女性プラン地区別懇談会を開催いたしまして、御理解をいただきながら考えていただいて、そして行動に移していただきたいなと、このように考えております。  以上であります。 31 ◯柳清議員 企画調整部長さんから、今までの活動といいますか、策定委員会等の話を聞きました。ただ私、実を言うと、このことを質問するに当たっていろいろ女性の方からお聞きしました。策定委員である婦人会の方から意見を聞きますと、女性プランというのは何をしておいでるがかというような意見を聞きます。中田でも1、2の方に聞きますと、下手なことを言うと私は吊るし上げに遭うような方もおりますけど、これは本当に一部限られた方であります。私は委員会でも素直に本来の女性プランとしてのあり方になっておらんじゃないかというような発言をしました。同僚の女性議員の方も確かに柳清の言うとおりだと、私たちもあんまりどうもそこら辺しっくりせんというような意見も私はお聞きしたことがあるわけで、それで意を強くして言うわけですけれども、確かに男女共立云々ということで、今の佐藤市政になってから、市長さんはかなり女性の有能な方の抜擢をしておいでるように、そして活動の場も見出されていると思っております。今、企画調整部長から話ありましたように、きょうから女性プランについて伏木、古府、太田で懇談会をやる。少なくともこういう女性プランをつくるときには、本当の真の女性の方々の意見を聞きながら、そういうものを土台にしてこういったものをつくっていくことがいいんではないかなと。余りにも立派な、私これを読んでますと、なるほどというふうに私どもも感心して読んでおるんですけれども、余りにもすばらしいもんだから、やはり一般の女性の方々がこういったものになかなか溶け込んでいけない、そして雲の上の人たちだけがこういうものを論議しておるような認識を受けておる、せっかくたくさんのお金を使っても、効果が本当にあるんだろうかというような疑惑を感ずるわけでございます。  それともう一つ、私の言いたいのは、もちろん能力のある方のいろんな活用というものは大いにやっていただかなきゃならんと思います。テレビのコマーシャルではありませんけれども、ここ10年前ほどは、コマーシャルは女の人がつくって、男が食べるんだというふうな宣伝がありましたけれど、今日は全く変わりまして、私いつも冗談みたいに言いますけれども、男がエプロンをして炊事をしながらねんねをおんぶして食事をするという、こういう宣伝に変わってきております。どうもこれを偏見としか私は受け取れないんであります。人間の基本というのはやはり女の方は女の方としての一つの生き方があるわけでございまして、そこの辺がなかなか女性の方も最近どういいますか、子供を余り産まなくて、そしていろいろ負担がかかるというような話が出てきまして、その辺の基本的な考え方そのものが難しい、違うんじゃないかというように思います。時間が来ましたけれども、最後に中途半端になりまして、これからが大変いいところなんですけれども、そういうことを踏まえて、多くの女性の方々に信頼されるプランづくりをしていくためにどのように進めていかれようとしているのか、企画調整部長に最後にお聞きして終わりたいと思います。 32 ◯菓子企画調整部長 この計画は、先ほども言いましたけれども、市民委員会の方々が熱心に1年半ばかりかかってつくられました。さらには、市民のアンケートもとりながらつくったところでございまして、いろんな見方、考え方があろうと思います。人間それぞれ顔が違うように、それぞれ考え方も違っておりますので、難しい点も確かに含んでいるかなと、このように思うわけであります。この基本理念といいますか、わかりやすく言えば女性とか男性とかというより、人間として市民が生き生きと暮らせるまちをつくっていこうじゃないかということだと思うわけであります。また、家庭や地域社会や職場などにおける女性問題は、確かに女性にかかわる問題であろうと思いますが、男性にも深くかかわっているということを私どもも認識していかなければならないのではなかろうかと思います。  そういう意味で、この高岡市女性プラン、女性という言葉はついておりますけれども、実はこのプランのキャッチフレーズ、ここに小さく書いてありますが、「はばたけ高岡女と男の共立社会」というふうに、ヒューマンプランと私は認識しておるところであります。男性にも女性にもあろうかと思うわけでありますが、女性プランの考え方、内容について理解を示される方々でも、本音の意識や実際の行動という点では、プランと違うようなことが生ずる場合もあるのではないかと、私も思います。私にも若干そういった点もあるわけであります。しかしながら、女性プランの推進に当たっては、やはり私以前にも議会答弁で何回も申し上げましたが、人それぞれ育ってきた時代の教育内容あるいは社会環境も異なっておりまして、さらに個々の意識の問題、考え方、こういったものもたくさん含まれている要素のある計画でありますので、こうなければならないと一方的に性急に決めつけるのではなく、プランに御理解、御協力を求めていく息の長い地道な努力が今後必要だろうと思います。  最後に、余り人のことを申し上げたらいかがかと思いますので、若干私見も加えながらお願いいたしたいわけであります。私ごとで恐縮でありますが、私の祖母は明治20年生まれでございまして、今生きておれば 106歳だろうと思います。私の子供の頭が女の子でございまして、小学校1年に入るとき、「いい世の中になったな」と、こういうことを私に申しました。明治20年でございます。それから 100年たっておるわけでありますが、祖母はこう言ったわけであります。「私が若いときは、男性だけが寺小屋で勉強できた。今の世の中は、みんな一緒に小学校へ上がって行けるな」。この言葉を私は今も忘れることができないわけであります。  そしてまた今日、高齢化社会の中で、先ほども福祉保健部長が言いましたように、要介護老人は 1,633人の方々がおられるわけです。こういう現実をどうしていくのか。それから、いま一つは、子供を産んでも共働きの中での悩みが現実にあるわけでございます。こういった問題も含めて、私たちは21世紀につないでいく責務があろうと思います。こういった点も、この女性プランの中に含まれているということを私ども自身が理解をして、少しでもすばらしい世の中になっていけばなと思います。  終わります。 33 ◯柳清議員 最後に一言申し上げたいと思います。  中途半端になりましたけれども、今、担当部長から非常に女性に対して心強い話がありました。私も前向きにひとつ協力していきたいという気持ちからこういったことを申し上げたんです。次回にはひとつこの問題について十分私なりに勉強させていただき、改めてまた質問をしていきたいと思っておりますので、きょうはこの辺で終わらせていただきたいと思います。  どうもありがとうございました。 34 ◯村本議長 柳清利勝君の質問が終わりました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 35 ◯村本議長 次に、31番 豊本剛久君。 36 ◯豊本議員 質問をさせていただきます。  私らも年老いてきますと、自分の健康というものが非常に心配になってきましす。とかく自分の周りにかかわる医療とか、それから今一番話題になっております、今、柳清議員もおっしゃっておられたように、これからの福祉社会のあり方、生きざまというものに、行政なり、医療なり、それから保健所の予防対策なり、それぞれの立場でどうその役割を果たしていくかというようなことについて質問を申し上げたいと思います。  先ほど来からいろいろ意見が出て、福祉保健部長福祉保健部長なりで数字の把握をして自分の立場で説明をしておられましたけれども、私は福祉行政であろうと、医療行政であろうと、施策的には市長の政策判断によってこれから行っていくことが地域住民に対するこれは本当の真の政治であろう。特に市長がおっしゃられるように、これからの地方自治というのは中央集権ではなくして、あくまでそこに住んでおる住民主権にあるんだという御説、実は私自身も同じ説を唱える一人でございます。昔の禅の言葉に「松老雲閑」という言葉がございます。こうやってしゃべると私はすぐこんなことを言うんですが、どういうことかと言いますと、人間は松のように老いていく。そして、いつでも空にある雲のように静かに自分の流れの動きを、余生を安楽に送りたいということで、昔の人は一つの言葉でおっしゃられたわけです。そういう意味で、総括的には市長さんの施策、そういうものの認識の方向づけをお示しいただいて、部分的にはいろいろな方が福祉問題についておっしゃいますけれども、病院と福祉問題について質問をさせていただきたいと思うわけであります。  特に病院建設に当たりましては、今度正式に設計業者も決まりまして、これからいよいよ取り組まれるわけでございます。まず一番先にお聞きしたいのは、市長さんにはあれだけの不採算部門で全国の7割近くが現在赤字を抱える医療行政の中で、一生懸命職員を叱咤激励されて、一般財源をつぎ込みながら黒字を維持していただいている。これは法的に言いますと企業会計法では第1号該当経費、第2号該当経費、それぞれに当てはめていけば、過去にこれだけの累積を蓄えなくてもよかった措置というものもあったはずなんです。ですけれど、今の佐藤市長になって、法的なそういう見落としがちになる部分を拾い上げていただいて病院経営をやっていただいた。それが、今日の再建に結びついたというのが、実は経過だろうとこのように考えるわけです。そういう意味で、地域医療に対する、そしてまたこれからそれを確立していく上での問題、それから現在の病院の抱えている問題等に対する市長さんの御判断、御認識をひとつまずお聞きをしたいと思います。  そして、新しく病院建設をなされるそういうプランニングに対し、どういう基本方針で指導と対応をされていくのか。それからまたもう一つは、現在、病診連携を現実に高岡地域は県内に先駆けておやりになられたわけです。高岡は、医師会員が 120名、それから勤務医が 138名おられるわけです。話が行ったり来たりするわけですが、訪問看護を先日からおやりになられて、実際に今、医師が個々に協力してやられる、そして看護婦をあそこへ4名配置しておりますけれども、1人はお休みになっておられる。現実に3名の看護婦とお医者さんで、少ないときには27名、現在31名の訪問看護をなさっておいでる。これだけの方に理解をしていただくまでに、それぞれの立場、行政のかかわりで民生委員の方々がその地域に折り入ってお話しなされる。それからまた、かかりつけのお医者さんはお医者さんでまた御説明をされる。そういう中で、高岡の市民というのはとかくプライバシーにこだわり、訪問看護を受けたがらないという一つの流れが出ておるわけなんです。そういう中で、これから基幹病院として市民病院が、保健センターなり、福祉部門なりが、それぞれの役割分担をどのように果たしていこうというお考えで現在の運営をお進めになっておいでるか、まずその辺、市長にお伺いしたいわけであります。 37 ◯佐藤市長 お答えいたします。  私は、市政の運営に当たりまして一番大事なことは、市民の方々が幸せに快適に過ごしていただける、そういうまちをつくるということが一番大事なことだと思っております。その場合に、健康な方々にはいつまでも健康でいていただきたいし、また、不幸にして病気になられたり、あるいは痴呆性になられたり、いろんな方々がいらっしゃいますけれども、そういう方々に対しましては、先ほど老人保健福祉計画の方でも申し上げましたけれども、福祉サービスあるいは保健サービスというものをいろんな機関と提携しながら提供していくということが大事だと思っております。  さて、そういう場合に医療機関といたしましては、この高岡市内あるいはその近辺にいろんなすぐれた病院あるいは診療所があるわけでございますが、やはり何といっても私ども高岡市で経営している市民病院が、中核的な病院としていいサービスを提供していく。そしてまた、市民の方々をはじめとするたくさんの患者の方々に信頼していただける、そういうサービスを提供していかなければいけないと、かように思っております。  そういうことで、市長就任以来、市民病院につきましては市民病院の経営健全化計画をつくりまして今日までまいっておりますけれども、おかげをもちましてこの経営健全化計画につきましては議会の方の格別な御支援、御理解をいただき、また国の方の御支援もいただきまして、何とか当初の目的を達することができたわけでございます。これは何といいますか、数量面で達成することができたわけでございますけれども、やはりその根本はいいサービスを気持ちよく患者の方々に提供できるということでございまして、この点につきましても、これまで病院長以下、職員挙げての努力によりまして、少しでもそういう目標に近づいてきているんではなかろうかなと、こういうつもりでおりますので、今後とも安心しないで気を引き締めまして一層市民病院の経営に邁進していきたいと、かように思っております。 38 ◯豊本議員 どうもありがとうございました。  実を申しますと、市民病院の役割を果たしていくという上で、高岡の地域医療計画というのが2年前に策定されまして、富山県が最後だったんですが、この計画では、高岡医療圏の必要病床数 3,693に対して既存病床数は 3,417床で、実質的に現在 276床が不足病床となっている。砺波の方は、431 床が不足になっている。富山、新川の方は逆に大きくなっていて、現在、県内全体からすると 266床が余ってきている。これはダウンサイジングという専門用語で、ここにおいでの奥田先生はよく御存じなんですが、これはどういうことかと言いますと、既存の病床数の1人当たりのベッドのスペースを変えて、1割ダウンさせれば、国が今まで民間に助成を出さなかったんだけれども、助成を出すことで医療関係を整備しようという厚生省の物の判断でそういうものが政策的に出てきたわけです。それが、今の地域医療計画の中にそういうものがひょろひょろと入ってきたために、個々の開業医というものが、ある意味において自分の生きざまを考えられて、これからの病院が長期療養型と短期性のものとに変わってくる。そして、今度はまたそれが先ほど話題になっておりました福祉という兼ね合いで、老人病院なり養護施設なりとのまた物の価値観のあり方が変わってくるということで、ダウンサイジングというものが大きく表へ出てきた。それが、結果的に高岡は三百何十床まで一時下がりましたけれども、現在、それだけの病床が不足をしている。健常者がたまに病気になって病院へかかろうにも、診療所と病院との兼ね合いがあったりいろいろあって、高岡の市民病院の業績はこの間の決算で見ますと伸びてはおりますけれども、診療収入面からいくと、やはりいろんな問題点が起きておるんでなかろうかと、実は私なりに考えるわけです。  ですから、あくまで地域の基幹的な病院としての役割を果たしていかなきゃならんわけですが、それとともに医療の質の向上をやらなきゃならん。そうすると、一般市民がニーズとして求めている高度医療に重点を置いていかなきゃならん。先ほど福祉保健部長は一生懸命に自分の立場で答弁をなさっておいでたですけれども、これはそれぞれの部長の所管でなくして、行政全般から各部長が内部調整をやって、市長さんの考え・方向に沿う予算づけをやっていただかなきゃならん。そういうことが、私はこれからの一番市民が求める福祉であり、医療の物の基本的な対応の仕方だろうと、こう思うわけです。ですから、そういう基礎的条件の整備をされた病院がこれから勝ち残っていくだろうという具合に考えるわけです。現在、赤字病院となっておるのは、本当に硬直しているのは15.9%だそうでございますけれども、我が病院は幸いにして今、そういう努力が実ってきたわけなんです。  そこで、市民病院長にお尋ねをするわけなんですが、地域医療計画というものを決められまして、全国的に医療圏 345に区切られて、病院数というのは1万66あります。総合病院はその中では32.4%に当たります。必要病床数が、全国的に言いますと10万 5,000床ほど余っておるという実態になるわけですが、自治体病院はどうかと言いますと、総病院数に比べまして 1,064でございまして、10.6%となっております。そのうちで 300床以上の病床数を持っており地域での基幹病院としての役割が果たせる病院は24%、病床数にしますと、14.8%にしかならないわけなんです。それだけに地域に自治体病院がかかわり合うという役割、使命というものは非常に大きいだろうと、実はこう考えるわけです。  そういう意味で、今度お決めになられました病院の改築に対する建設計画のプランニングに対する基本的な物の考え方、それからまた不足病床数の実態とそれぞれの患者の動向に対して、高岡市民病院は入院の中身を見ておりますと若干伸びておりますが、その割に伸びていない。私は、これは逆に申し上げますと、お医者さんに患者がついてきておるんでないか。そうすると、患者の希望する診療をしてもらうためには、病院は行政全般からいきますと行革体系の中で職員配置をしなきゃならん。医師の配置も定数の枠の中へ入れなきゃならん。ですけれど、企業経営をやっていく病院の立場からすれば、ある意味においては定数枠は行政の方向づけとして大事ですけれども、実際面でそれをフォローしていく、助けをしてくださる先生方より、技術的なスタッフの方、こういう者をうちの科が望んでいる。そして地域医療計画の中で位置づけられているそれぞれの科に対するお医者さんというものは、──これは市長さんにも御理解いただきたいわけなんですが──定数定数とこだわらずに、適切なお医者さんを呼んでいただくことが、ある意味においては大学との兼ね合いとか、いろんな意味で非常にこれから計画される病院の建設計画に当たりましてでも、それから今、ダウンサイジングと申し上げました現状の病院の流れの中においてでも、非常に大事なことでないかとこのように考えるわけですが、その辺につきましてお伺いしたいわけです。
     もう一つ続けてでございますが、そういうことを今の病院をやっていくとした場合に、医療がだんだん高度化し高度医療を住民が望むとすれば、勢いそういうものに対する背景というものが、病院の採算性以外に物を見ていかなきゃならん。地方自治法に高度医療については云々という特例がちゃんと出ておるわけでして、それは市長さんを中心にして行政側がどう判断をして理解をしていただけるかにかかるわけですけれども、そういう高度医療に向けた設備体系というものをやっていかなきゃならん。  それと、私自身がよく御厄介をかけて入院するわけですけれども、入院をして加療をせいと、短期療養をせいと言われると、やっぱり病室のきれいなところへ入りたいな、わがままを言いたいなと、こういう気持ちになるわけです。市民病院の入院患者に短期であろうと長期であろうと、安心して入っていただける環境をつくるとしたならば、病院のリフレッシュ化というものは欠かせない課題でなかろうかなと、こういう具合に考えるわけです。これは、金銭の問題を離れて、市民病院長の御答弁をお願いします。 39 ◯奥田市民病院長 お答えいたします。  市民病院の定数につきましては、病院事業健全化計画と平成元年12月に策定した高岡市行財政改革大綱に基づいて病院経営をめぐる諸般の事情を考慮しながら、計画的かつ段階的に適正化に努めてきているところであります。そして、医療機能の充実と医療収益の増収を図るため、優秀な医師の招聘や必要な医療技術スタッフの確保に、その都度努めているところであります。  医学や医療技術の進歩は目覚ましく、的確な対応を求められていることから、今後とも必要に応じて優秀な医師や医療技術スタッフの充実を図るために、市民病院全体の中で見直すべきところは見直し、職員定数の適正化を図る中で適切に対応していきたいと考えております。  医療機能の充実と医療水準の向上を図るために、職員の研修あるいは研究を充実するとともに、技術的にも人間性から見ても優秀な医師の招聘や医療技術スタッフの確保が必要であると考えております。そのために私が院長に就任以来、金沢大学をはじめ、金沢医科大学、富山医科薬科大学、日本歯科大学などに幅広く人材を求め、優秀な医師の派遣をお願いしているところでありますが、幸い、各大学では私の趣旨に御理解をいただきまして、多くの優秀な医師を派遣してもらってきており、平成元年に胃腸科を新設するとともに、小児科に神経外来、整形外科にスポーツ外来など、歯科・口腔外科に口腔粘膜外来など専門外来の設置を行っており、専門的な医師の確保に努めてまいりました。そして、本年10月には、胃腸科で正規医師を1名増員したところであります。  また、医療技術スタッフにつきましても、病院全体の効率的な職員配置を行う中で、平成4年度に画像診断部門の充実を図るために診療放射線科技師2名を増員、さらに本年度には看護基準の改定に伴って3病棟を特2類より特3類にしたことから、看護部門を充実するため看護士6名を増員するとともに、リハビリ部門の充実を図るために理学療法士1名の増員も行うなど、適切な確保に努めてまいりました。また来年度には、今年に引き続きリハビリ部門の充実を図るために、理学療法士と視能訓練士などを新規採用することにしております。  今後とも、富山県西部の基幹病院にふさわしい病院になるように、医師をはじめとする優秀な医療スタッフの確保に努めていきたいと考えております。  さらに、病院のリフレッシュのことですけれども、議員御指摘のとおり、病院は治療のために入院する施設であるとともに、一方では、日常生活の延長として憩いの場でもあります。このためにも、快適な療養環境の確保には最大限の努力をしていかなければならないと考えております。  病院が改築されるまでの病棟環境整備のための方策として、病室内の壁の塗りかえ、カーテンの取りかえや浴室の改善などを順次行い、患者アメニティの確保にも努めてまいりたいと考えております。  また、給湯・給茶設備などを設置するなど、患者サービスの向上のために必要な備品についても、積極的に整備を行ってまいりたいと思います。 40 ◯豊本議員 政治に初めて出られたときの政治演説みたいなもので、基本的な方針を答弁されたわけですが、実は、これは病院長は十分に研究なさっておられますからわかると思うわけですが、病院経営をしていく上で、私心配するのは、決算のときでもよく近隣市町村、富山県の基幹病院、それから類似都市というのを例に挙げられます。それぞれ個性を生かしておいでる病院の特質を挙げられます。近隣病院の例を挙げられるんだったら、自治体病院の統計が出ておりますように、例えば給与費なら47.3%、基本給等を含めて、支払い利息なら 3.9%、企業債利息なら 3.7%とか、減価償却なら 4.6%から 4.8%、それから委託費は3%から今5%ぐらいまでになってきている。薬品材料費が31%台なんですけれども、市民病院は少し違うわけなんです。今、何かやかましゅう言うておりますけれども、医療としての給食の立場にある、医療給食費というのは 1.5%なんです。その他含めて8%ほどになるわけです。そうすることによってトータルして大体自治体病院としてやり得るのは 500床以上抱えないと、それがバランス的に1看護単位に大体50床平均にしていった場合に成り立たないというのが、自治体病院の研究の統計にあらわれ出ておるはずなんです。  ですから、私が申し上げたいのは、これからやはり週休2日制が始まってくる。そうすると、看護体制の持ち方一つとってでも、それぞれの違いが出てくるんでなかろうか。院長先生の耳に入っているかどうか知りませんが、佐世保等は独自の看護体制をおしきになっておいでる。これは、とかく働いている人というのは、行政側からこういう看護体制はどうかと言うと、何かおらっちゃの勤務状況はいじくられたという判断をしがちになるわけですけれど、お互いに働きやすい、自分らにメリットのある方向で妥協点を見出す。今日の政治の世界でもめておる社会党のように、ちゃんとそういう世界での物の判断をしていただく、私はこれが大事なことでないかと思います。ですから、深夜が11時間の場合もあろうし、10時間半の場合もありましょうけれども、看護体制のあり方というものの見直しをやることが非常に大事でないか。  なぜかと言いますと、病院管理をしていく上で一番問題になります人件費、これが地方自治法で定められて、そして特別会計で定められて、特別職の方であろうと、行政職の一般職のような年功序列式な給与体系の仕組みになってしまっている。ですから、医療技術を買おうと思っても、そういうものの枠内に入るからいい医者は研究所におって勉強して早くいい学者になりたいなと、こうなろうとする。市民病院長がおっしゃられるように、あっちこっちの病院へ頭下げて頼んで歩いても、なかなかいい先生に来ていただけない、そういう背後がある。俗に言うスタッフの皆さん方の心の一致点というものは、仕組まれた給与体系の基本的なこういう認識でなしに、市長が病院の再建をやろうと努力をして、一般財源をたくさんつぎ込んでいただいた。そういう中でなし得る範疇のことを、やっぱり病院内で話し合っていただいて方向づけをしていただきたいなと、こう思うわけであります。これは答弁を求めるのも何ですから、その辺でひとつこれからの病院のあり方として、今、私が申し上げたことについてある意味においては気に食わない面もありましょうし、またおわかりいただいた面もあると思うんで、病院問題はこの辺にしたいと思うわけであります。  人間ちゃおもしろいものでして、私は病院問題について自分の命をかけてしゃべっておりゃいいがみたいですけれども、先ほどおっしゃられた福祉保健部長の老人問題に対する物の考え方は、少し私と違った認識があるわけなんです。特養施設等の整備をしていくことに意識を持つということは非常に大事なんですけれど、本来の姿というのは、人間というのは人生終わるまで、死ぬまで定年なしと言いまして、みんな健康で働こうとしておるわけなんです。最近の言葉では、50代の我々のことをヤングオールドと言います。60代を過ぎてくると、シルバーオールドと言います。80代になって本当に寝たきりになるほどになったら、オールドオールドと言うんだそうです。そうしますと、ヤングオールドである間は、やはり健康であれば働きたいという熱意があるわけなんです。  そうしますと、先ほど福祉保健部長がおっしゃっておられた高岡なら高岡の老人の数、そして実際に勤務について働いておいでる方、そういうものの把握と、一番知っていただかにゃならんのは、現在の老人病院にお入りになっておいでる方、それから一般病院にお入りになっておいでる方々の割合なんです。その辺の比率を心得ておっていただかんと、これからの福祉体制というものはなかなかとりにくいんではなかろうかなと思います。  これは皆さん方にも冗談でなしに知っておっていただきたいわけなんです。ヘルスケアとかホスピタルとか、そういう支援対策のアンバランスがどうとかと言っておられるよりも、65歳以上の人で病院に入院しておられる方というのは、全国で45万 7,000人なんです。そのうち、3カ月以上入院しておいでる方が19万 3,000人、6カ月以上入っておられる人が13万 8,000人。それから、老人病院へ入っておいでる65歳以上の人が13万 5,000人、3カ月以上入院しておられる人が10万 7,000人、そして6カ月以上が9万 2,000人。私ところの市民病院のベッドの回転率がいいとはおっしゃりながら、非常に先生方は苦労しておいでる。私は多分、こういう方たちは今の病院の言葉で言う長期療養型の施設医療みたいな形でお入りになっておる患者さんが非常に多いだろうと思います。  ですから、私は皆さん方に知っていただきたいのは、ただ入院患者数だけでなくして、その中身の分析をしていただいて、そして長期ケアというものに対する行政に課せられた課題が何であるかということをはっきりつかんでいただきたい。そのためにこの間厚生省の健康政策局で、患者の環境改善の整備に関して一つの指針を出されました。市独自の方策を出せばそれなりに判断をしてもいいという、政府部内においてでもそれぞれの考え方のニュアンスの違いがだんだんあらわれつつあるのが現状なんです。  ですから、ある意味において私は、これからの福祉というのは、行政だけが背負い込んで福祉、福祉ということでなくして、高岡の医療圏を見ますと、各養護施設、老人病院には、それぞれ40、50人が後をついて待っておいでる。一方で、一般病院に入っている数字を今、私は申し上げましたが、先ほど福祉保健部長のおっしゃられたのは入っていない数字なんで、自分の立場で物を判断しておいでる。行政全体の物の数字の把握をなさっておいでない。そこにこういう行き違いがとかく生じる原因になるだろうと、こう思うわけです。ですから、総体のそういう65歳以上の流れの中で、入院患者等の中身、それからケアを受けておいでる方たちの実態を知っていただきたい。その辺のありざまが、例えばデイケアが高岡で半分ほどしか受けていない、ショートケアが8割ほどでしたですか、実質面で 200人という一つの流れが出てきておった。それがどういうところに原因があるんだという分析をやっていただきたい。  そのために、福祉保健部長にお聞きしたいのは、これからの福祉をやる上で、相対的な行政として把握するそういうものと、保健所が保健衛生でやらなきゃならん指導体制に入るもの、それから健康診断等保健センターが中心になっていただいておるものの分野、それと行政が直接かかわって福祉保健部がやるもの、この辺をどうこれから方向づけをし組み分けていかれようとするのか。正直言いまして、医師会では訪問ケアをやっておりますと、患者の方へ行くと、かかりつけの先生が「やめておかれ。私たまに来ます」と言われるから、何やら迷うんだとか、民生委員が来て、「あんた、あこの病院行かれ。ここの病院のあの先生がうまい」とか言われるものだから、また迷うんだと。とかくそういうことにこだわりがちになられるわけでして、その辺はこれからの福祉政策をやっていく上で非常に大事なことなんでして、福祉保健部長の御答弁を求めてやめたいと思います。 41 ◯榊原福祉保健部長 お答えをいたします。  先ほど私が柳清議員さんの御質問にお答えいたしました数字につきましては、今回の老健計画についてどのように考えているかということで数字をお聞きになりましたので、老健計画でとらえております要介護老人とその内訳につきまして申し上げたわけでございます。  そういったことで、ただいまの御質問の福祉、保健医療をどうつないでいくかということでございますけれども、議員さんがおっしゃいましたとおりに、それこそ福祉部門と特に保健部門は、お互いに補完し合っていくことが必要だということは認識をいたしております。  それで、特に在宅サービスを進めるに当たりましては、今議員もおっしゃいましたけれども、福祉サービスのコーディネート機能を今後とも強化していく必要があるというふうに考えておりまして、そのために私ども福祉部門で持っております高齢者サービス調整会議のケース検討会議の機能を高めていかねばならないというふうに思っております。というのは、やはり保健婦とソーシャルワーカーとの連携を強化する方法をも検討していきたい。そういったことで、高齢者サービス調整会議が正常に、それこそ強く機能していきますれば、ただいまの御心配はそこで解消するんじゃないかというふうに思っております。というのは、一番要介護老人の情報が入りますのは、高齢福祉課のこの部分でございますので、訪問看護、ステーションの利用者、それからいろいろ保健センターの保健婦が指導しております対象者につきましても、このサービス調整会議の方へ情報が入るように、今後とも組織を強化していきたいというふうに思っております。  以上で答弁とさせていただきます。 42 ◯豊本議員 いずれにしましても、我々人生にとって一番大事なことですので、よろしくひとつお願いを申し上げまして、終わります。 43 ◯村本議長 豊本剛久君の質問が終わりました。  この際、午後1時まで休憩いたします。               休         憩  ───────────・─────────────・───────────                              休憩 午前11時37分                              再開 午後1時00分  ───────────・─────────────・───────────               再         開 44 ◯村本議長 休憩前に引き続き総括質問を再開いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 45 ◯村本議長 26番 土谷 昭君。 46 ◯土谷議員 私は、福祉・保健にかかわる問題について、福祉保健部長を中心に質問をいたします。  質問に入ります前に、私は平成元年の12月議会におきまして、保健センターの所属がそれまで生活環境部の所管になっておりまして、生活環境部4課と保健センターとは直接のかかわり合いがなく、今の福祉保健部にすべきではないかということを提言をいたしたわけでありますが、市長は「市民の皆様にわかりやすい行政運営を行うために十分検討をいたし、保健業務の一層の充実に努める所存であります」というふうに答弁なされまして、平成3年度から福祉保健部になったわけでありますが、これは適切な措置であったということで、正しく私は評価をするものであります。  さて、まず最初に、予防接種の進め方について質問をいたします。  予防接種は、予防接種法に基づき伝染性の病気から乳幼児を守り、流行を防ぐために地方自治体の責任で行うものであります。特に私は、その中でも百日ぜき、ジフテリア、破傷風、いわゆる三種混合について質問をいたすものであります。きょうの新聞を読みましても、予防接種法の問題につきましては厚生省も今後検討していくというふうに言っておりますけれども、当面予防接種の進め方について、高岡市の取り組みについて質問をいたすものであります。  福祉保健部長、どのように取り組んでおられましょうか、お尋ねいたす。 47 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  予防接種につきましては、私どもといたしまして個別接種と集団接種、両方の形をとっているわけでございます。それで、ただいまの御質問の件につきましては、集団接種で対応を現在いたしているわけでございます。周知方法につきましては、高岡市の保健ガイドというのを出しております。また、毎月発行いたしております市の広報「市民と市政」によりまして、周知徹底を図っているわけでございます。  特に、今御質問の乳幼児対象の予防接種につきましては、3カ月児健診時におきまして、予防接種と乳幼児健診のための「子供の問診表綴」というものを交付しているわけでございまして、それによりまして周知をいたしているところでございます。 48 ◯土谷議員 私は、この予防接種につきまして、県下8市の保健センターなどを調査してまいりました。そこで感じたことは、保健ガイドを出しておられるというふうに言われましたけれども、ここに県下8市の保健ガイドを持ってまいりました。高岡市の保健ガイドはこういう状況であります。裏表に書いてある、B4のこういうものが配られております。しかし、県下各市のものは大きくて、裏は全然ありません。これは新湊、これは滑川市、これが小矢部市ですが、裏はもちろんないんです。保健ガイドは1年間、高岡市が保健行政を進めていく上で、全世帯に出しておるんですけれども、1年間市民がこれを張って、そして高岡市の保健の行政を見る上で、裏表じゃ、これはとてもじゃないが耐えられるようなものではないと私は思うんですが、どうでしょう。改善の気持ちはありませんでしょうか、福祉保健部長にお尋ねいたします。 49 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  今までもできるだけ皆さんが見やすくて、利用しやすいような形のガイドということで改めてきたわけでございますが、今後一層市民の方々が利用しやすいように、見やすいように、改善していきたいというふうに思っております。 50 ◯土谷議員 県下各市の出しておるような保健ガイドになるよう、よろしくお願い申し上げます。  私は次に、予防接種の通知方法について質問をいたすものであります。  富山市は、予防接種法に基づく接種につきましては、対象者は約 3,000名に上るわけですが、全員に個人通知をこういうふうに出しておるんです。これは対象者が失念をしないように、きちっと全部やっています。こういう方法は、氷見市の麻疹や三種混合でもやっておりますし、魚津市でもそういうふうにやっております。また新湊市では、三種混合につきましては最後の日が近づけば保健センターでわかるわけでありますから、保健センターから母子保健指導員に対して連絡がいきまして、こういうびらを持って家庭訪問をして、そして近づきましたよというようなことで連絡方法をとっているようです。高岡市は、保健ガイドにも書いてあります、「市民と市政」にも載っておりますというような周知方法をとっております。私も他市の広報を見てまいりましたけれども、いかにも保健ガイドにしても、広報でもほかの自治体から見れば貧弱です。ほかの市ではそういうことをやりながらまだ個別にやったり、きめの細かい連絡方法をとって、乳幼児の予防接種を進め、乳児の病気の流行を防ぐという努力をやられております。  引き続きもう一つ言います。三種混合を中心に申し上げますが、高岡市の場合は年1回ですが、魚津市や滑川市、黒部市、新湊市は年2回やっておるんです、さらに加えてですね。そして富山市は、年1回ですけれども、市がやる上に民間病院でもこれをやるという、そういう仕組みになっています。さらに魚津市では、2カ所の民間病院を指定をして、いわゆる落ちこぼれといいましょうか、接種漏れを防ぐことになっていますし、滑川市は市の負担で民間病院へ行った場合に、2,250 円を市の負担でしているんです。そういう点で、接種予防法に基づく伝染性の病気から乳幼児を守る、そういう非常にきめの細かい取り組みをしているのに比べまして、非常に私はそういう点では申しわけないけれども、高岡市は貧弱だと言わざるを得ないんですが、今後そういう点で改善をしていく決意のほどをひとつよろしくお願いします。 51 ◯榊原福祉保健部長 ただいまは、県内各市の事例もおっしゃったわけでございますが、私どもも高岡市のやり方で皆さん方に一番周知できる方法ということで、先ほど申し上げたような方法をとっているわけでございます。議員さんもお持ちだろうというふうに思いますけれども、3カ月時健診にお見えになったときに子供の問診表綴というものを全員にお配りいたしておりますので、これを見ていただければ、子供さんはいつどういうふうな健康相談とか、健診を受けねばならないかということがわかるようになっているわけでございまして、それで皆さん方に周知をしているわけでございます。例えば3カ月児健診の受診状況でございますけれども、98.3%の方が健診を受けておられるわけです。ですから、98.3%の方はきちっと予防接種の趣旨もおわかりになろうかというふうに思っております。  それから、未受診の方についてでございますけれども、母子保健推進員の訪問などによりましていろいろ御連絡をしているということでございます。そういったことで、皆さん方が接種を受けられるように周知徹底を図ってきているところでございます。  それから、もう一つは、妊婦の方々に健康手帳をお渡しするときに、こういうパンフレットをお配りいたしておりまして、それで周知もいたしております。  そういう形で現在進めておりますので、接種漏れのないように私どもは努めていこうというふうに思っております。決意のほどということでございますので、そういうことには一生懸命努めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 52 ◯土谷議員 今、御説明されたことは他の市町村でも全部やっていますから、お伝えをいたしておきます。  次に、私は人間ドックの問題について、特に国保の人間ドックの進め方の問題について質問をいたしたいと思います。  本市の国保の人間ドックの取り組み状況はどういうふうになっておりましょうか。まず福祉保健部長にお伺い申し上げます。 53 ◯榊原福祉保健部長 国保の人間ドックについての御質問だったろうというふうに思いますけれども、国民健康保険の人間ドックにつきましては、国民健康保険法の第82条の規定によりまして、保健施設事業の一つとして実施いたしております。それで、国保加入者の疾病の早期発見、早期治療、それから健康管理に役立てているものでございます。 54 ◯土谷議員 国民健康保険は、農民や年金生活者、自営業者など、他の健康保険に加入していない人を対象にしたものでありまして、日ごろ医療にかかりにくい、健康にも心配のある方が非常に多いわけでありまして、それが特徴であります。私は、予防を重視することによって、病気の早期発見、治療が可能となり、将来的には国保会計の軽減にもつながるというふうに思っております。  本市の国民健康保険税は、これは今さら申し上げるまでもなく、全国トップクラス高いのであります。平成5年度の1人当たり調定額は8万 3,942円となっています。ことしの「市民と市政」の7月号に、国民健康保険の日帰りドックのお知らせが出ているんでないでしょうか。この取り組み状況と申し込みやその他について、福祉保健部長からお知らせをお願い申し上げます。 55 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  国保の人間ドックにつきまして、今議員おっしゃいましたように、「市民と市政」に載せまして希望者の方を募っているわけでございますけれども、今年度は前期といたしまして 100名を募集したわけでございます。それから、2期といたしまして2月にもう一度実施したいというふうに思っております。  それで、上期 100名を募集いたしましたが、結果といたしまして95名の方々が受診されたわけでございます。 56 ◯土谷議員 私が担当課で聞いておるところによりますと、「市民と市政」に掲載をすると、3日ほどでこの申し込み者がいっぱいになったというふうな事情を聞いております。  私は、この人間ドックについてせんだって鳥取市にも調査に行ってまいりました。鳥取市は人口14万 2,000人の市でありますけれども、昨年度 1,300人の申し込みがあったわけであります。そういう点で、国保の加入者、また一般の健康保険の加入者も向こうは受け入れられるようになっているんですが、非常に要治療、要精密検査、あるいは今後観察しなければならない、そういう人たちが非常に多いというのが非常に特徴であります。  そういう点で、平成4年度は 142名の方が受けられたというふうに聞いておりますが、いわゆる要精密検査、あるいは要治療、そういう人たちはどの程度おられるんですか。福祉保健部長にお願い申し上げます。 57 ◯榊原福祉保健部長 すいません、今ちょっと手元に資料ございませんので取り寄せます。 58 ◯土谷議員 私は、こういうふうな人間ドックを高岡市の場合は取り入れておりますという説明にはなりますけれども、市民の健康を守るという観点からの追跡調査といいましょうか、そういう点が今の答弁にありましたとおり非常に弱いと思うんです。全国的なケースを見ましても、この国保の人間ドックは50%ないし60%の要精検者がいるというふうな数字になっています。高岡市も50%を超えております。高岡市は、142 名のところ74名がこれに該当するんです。これは全国的にもそうなっているんです。私は、そういう点で申し上げたいのは、胃がん検診の平成3年度実施をされました状況を見ますと、検診人数が 8,783人、所見なしが 7,484人で、要精検査が高岡市の場合 1,122人もおられるんです。しかし、精検受診者は、801 人、71.6%しかいないんです。がんが15人、進行性と早期とが見つかっております。そして、異常なしが 801名のうちの 133人なんです。これは、胃がん検診でありますけれども、非常にそういう点では率が上がりました。胃がんの場合、確かに上がりました。上がりましたということじゃなしに、やはり市民がそういう検診を受けたときにどうなっているか。これは非常に高岡市の悪いところです。71.6%というのは、県下でも非常に低い。だから私は、個々のドックについてでも、やはりそういう点で国保加入者というのは非常に高齢者等、日ごろ病院にかかりにくい人たちが受けるわけですから、そういう点では精検者が非常に多い。病気になれば、これは国保財政を非常に苦しめるわけですから、苦しめると同時に市民が苦しむわけです。そういう点でドックを進めるに当たっても、やはりそういう人たちに対しその次の段階が、私は非常に高岡市の場合は弱いんじゃないか。やっていますということは、説明にはなってでも、効果を上げるという問題とはまた別の問題だと思います。今後そういう点で、ひとつよろしくお願い申し上げたいと思うんです。  本市の国保ドックに対しまして、市民税非課税世帯、あるいは生活保護世帯の受診状況はどういうふうになっているんでしょうか。福祉保健部長よろしくお願いします。 59 ◯榊原福祉保健部長 国保の人間ドックの受診ということですね。  非課税世帯の場合は4年度で見ますと14.8%ということになります。それから、生保世帯につきましてはこちらに該当いたしません。 60 ◯土谷議員 高岡市の場合は生保世帯については適用しないというふうにおっしゃられましたが、市民税非課税世帯や生活保護世帯、いわゆる生活弱者にこそ私は手厚いそういうドックなどの対応が必要ではないかと思うんです。  私が調査に行きました鳥取市では、非課税世帯や生保世帯は無料であります。そして、自己負担も40歳、70歳は 1,500円になっております。それに該当しない人は 5,000円であります。非常に受けやすい条件をつくっているんです。だから、毎年どんどんどんどん受診者もふえているんです。ちなみに、鳥取県の国民健康保険税はどうなっているかと言いますと、昨年度は7万 2,771円、今年度は7万 4,256円でありまして、そういう点では全国平均から見ればかなり高いのですけれども、本市よりもやがて1万円近くも安くなっているということであります。私はやっぱり国保はそういう貧しい人たちに対してこそ、私は温かい光を当てるべきじゃないかというふうに思うんですが、佐藤市長、よろしくお願い申し上げます。 61 ◯村本議長 初めに、答弁者を指名してください。 62 ◯佐藤市長 お答えいたします。  市民の生命を守っていくために、また健康を守っていくために、そういうような人間ドックを先ほど福祉保健部長が答弁いたしましたように、国保保険者について行っておるわけでございます。議員は先ほど鳥取県なり鳥取市の例をおっしゃいましたけれども、これは鳥取県、鳥取市としての一つの県民なり市民なりの健康、命を守っていく一つの政策でございまして、それはそれなりの方法であると思いますが、それはしかし国保事業でとてもできるわけじゃございませんで、恐らく一般会計か何かの相当な負担でもってやっておると思います。ですから、その辺のところは我々としては国保事業の中でやっていこうということ、そしてまた鳥取県の場合には違う考えのもとでやっているということについては、ひとつやはり御理解いただきたいと思うわけでございます。 63 ◯土谷議員 今市長から、大変一般会計からお金が出ておるんじゃないかというふうなお話でありましたが、決してそうでないんです。これは、鳥取市だけではないんですが、鳥取県の多くの自治体が取り組んでおるわけですが、老人保健法と国保ドックとドッキングをさせてやっているんです。こうやりますと、老人保健法対象分として国・県の補助金が1万 2,200円出るわけです。ここの総費用額は4万円でありますが、高岡市の場合は3万 3,990円です。これに対して、個人負担が 6,800円、市負担分が2万 7,190円ということに、これは消費税分を含めてなっておるんだと思うんですが、そういう点でやはり老人保健法とドッキングするという方向で、もっと研究する必要があるんではないか。私は、これは県と相談すれば十分にできるというふうに思うんですが、福祉保健部長よろしくお願い申し上げます。 64 ◯榊原福祉保健部長 お答えする前に、先ほどの日帰り人間ドックの受診者の割合ですけれども、要治療者の割合をおっしゃったわけでございますが、52%でございます。  それでは、ただいまの御質問でございますけれども、私どもの方はこれはあくまでも国保事業のうちの保健施設事業として取り組んでいるわけでございまして、御希望される方々に任意で御利用いただくという形をとっております。  それで、一般の老健法に言います40歳以上の方々につきましては、市の単独事業といいましょうか、基本健康審査事業で行っておりますので、その基本健康審査事業で十分そういうことが役立っているんじゃないかというふうに思っております。 65 ◯土谷議員 福祉保健部長にお願い申し上げます。  ちょっと誤解しておられるんじゃないかと思うんです。国保のドックと老人保健法を適用してやっているということを言っているわけで、鳥取市の場合は、昨年度は 902名、国保とドッキングしてやっているんです。そういうことを言っているんです。ばらばらということじゃなしに、国保でもやっているし、その他共済や健康保険でもやっている。後段の部分は約 300名ほどやっているんですけれども、そういうことを言っているんです。それを全部ドッキングさせているんです。余り腹の痛まないような、うまいやり方なんです。そういうやり方を研究してお願いを申し上げたいということを言っておるんです。ちょっと誤解しておられるんじゃないですか、お願い申し上げます。 66 ◯榊原福祉保健部長 今、私、大変舌足らずなお答えをしたのかもしれませんが、そういうことは十分私どもの方で調査もいたしましたし、鳥取県での取り組みもある程度調べさせていただいたつもりでございます。そういったことを踏まえまして、私どもといたしましては、先ほど市長の方からの答弁もありましたとおり、そういう姿勢で進めさせていただきたいということでございます。 67 ◯土谷議員 福祉保健部長にお願い申し上げます。  国保の人間ドック 160名ですか、今年度やろうとしているのは。これは、予算の都合でそれだけなのか、あるいは市民病院だけが受け皿になっていますが、受け皿の都合でそうなっているんですか。それはどういうことで、それだけなんですか。それひとつよろしくお願いします。 68 ◯榊原福祉保健部長 私どもは国保の人間ドックにつきましては、市民病院と契約を年度初めに結びまして進めているわけでございますが、市民病院のキャパシティーの問題でなくて、私どもの事業姿勢の問題だろうというふうに思っております。 69 ◯土谷議員 市長にお願い申し上げます。  本市の国保会計事業に対して、外来ドック委託費が 445万円、約 160名分が組んであるわけですね。私は、もっと老健保健法とドッキングさせればうんと予算が少なくて済むし、それから受け皿の問題でも、今もお聞きしましたとおり、市民病院だけということはいかにも私はこの人間ドックの重要性から見ても非常に幅が狭いんじゃないか。鳥取市の例も言いましたけれども、向こうでは44の医療機関、医師会等とかたく話し合いを深めまして進めて、そして年がら年じゅうほとんどいつでも対象者、求める人に応じて受け皿ができ上がっているということ、そういうシステムを1990年からやっていますから、ものの3年かそこらで、そういう状況になっておるわけです。だから、私は狭い見方をするんじゃなしに、こういうことを進めていけば市民の健康を守れる、さらに、国民健康保険会計にもプラスになってくる。すばらしいことだという点で、先ほど福祉保健部長は予算に非常に重い重しがかかっているような御発言でしたので、市長の前向きの御答弁をお願い申し上げます。 70 ◯佐藤市長 お答えいたします。  毎年、予算におきまして、それなりの予算を確保しまして、そして毎年PRしながら実施してきているわけでございます。実際上は、100 人、だんだんふやしてきておりますけれども、150 人から 200人ということで、大体予定していた定員で実施が済んでいる。つまり、定員を大幅に上回るような申し込みが特にございませんし、多少上回っておりましても、実行の段階においては大体当初予定していた人数の範囲内でおさまっておるということでございます。これは、本市のPRの仕方いかんによるのかもしれませんけれども、今日までの状況はそういうことであるということでございます。  それで、そうは言いましても、市民の、特に国保加入者の方々の健康あるいは命を守っていくために、こういう人間ドックが大事なことは私も当然そうだと思っておりまして、大事だからこそ毎年予算で確保しておるわけでございます。今後につきましてどうやっていくのかということにつきましては、やはりこれは人間ドックを現在は市民病院でやっておりますけれども、市民病院の受け入れ能力からすれば、まだ多少余裕があると思いますけれども、そうそんなにたくさん余裕があるわけでもない。その辺のところをどういうところで実施してもらうのかということもございます。それからまた、毎年のこれまでの市民の方々の応募の状況も見ていかなきゃいけないと思っております。  いずれにしましても、これは広げていけばいくほど国保会計に多額の財政負担をもたらす、そういうものでございまして、そういうこともありますもんですから、申し込みといいますか、募集定員の拡大については、将来とも徐々に拡大していきたいとは思っておりますけれども、それをどの程度拡大するかにつきましては、いろんな観点からの検討が必要であるということをお答えさせていただきたいと思います。 71 ◯土谷議員 つまるところ、市当局の姿勢であるという結論になるわけであります。  次に、私は主任児童委員の配置などの問題について質問をいたすものであります。  非常に新しい制度であり、来年1月1日から発足が予定されておりますので、福祉保健部長に対しまして、この主任児童委員の職務内容というものはどういう内容になっているのかということを、まずお伺い申すものであります。 72 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  主任児童委員の職務内容でございますけれども、これは厚生省の局長通知でまいっているわけでございまして、民生委員法に基づきまして児童福祉に関する事項を専門的に担当し、児童福祉関係機関と区域を担当する児童委員との連絡、調整の業務を行うということになっております。それで、従来からあります民生・児童委員と一体となって、積極的に児童福祉の問題について取り組むということになっております。  それで、年齢的には例えば55歳未満の方とか、それから複数の主任児童委員を選ぶ場合は女性も入れることとか、いろいろ規定しているわけでございますが、その活動の内容から言いまして、例えば保母さんとか、それから教師とか保健婦とか看護婦とか、そういう資格がある人が望ましいというふうに通達では言っておるわけでございます。
    73 ◯土谷議員 引き続き、福祉保健部長にお願いいたします。  私は、職務内容を聞いた後で選任の基準を聞こうと思っておったんですが、あなたが先に答弁されたので省きますけれども、この職務内容と選任基準たるや、これ読んでみると大変なもんですね。経験とかその他です。非常に任務にいたしましても、それから選ぶ基準にしても、大変な人を選ばにゃならんということで、各校下地区では、この選任に当たりまして非常に頭を抱えているというのが率直なところではないかと思うんです。  しからば、この主任児童委員が行う職務の対象者はどういう方たちなんですか。 74 ◯榊原福祉保健部長 主に就学児童、小・中学生というふうに思いますけれども、すべての子供というよりもいろいろ援護、援助が必要な児童が対象というふうに認識いたしております。 75 ◯土谷議員 引き続き、福祉保健部長にお願い申し上げます。  詰まるところ、今も福祉保健部長がお話しなされたとおり、小・中学生の児童が対象だということですね。しかし、この主任児童委員の配置を見ますと、例えば野村小学校、野村校下の主任児童委員数と、さらには小勢・川原とか、あるいは二上・守山との絡みでは、私は対象児童からすれば、数倍からそれ以上の状況になっているんじゃないかと思うんですが、これはどういうふうにとらえたらいいんでしょうか。 76 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  今、議員御指摘のように、児童数にいたしまして、野村は 3,346人、小勢は 251人、立野は 588人というふうに、いろいろ校下によりまして児童数は違ってくるわけでございますが、今回の主任児童委員の配置基準といたしまして国から示されましたのは、従来からの民生・児童委員の数によりまして配置されるわけでございます。各民児協における民生・児童委員が20名以上の場合でしたら2名ですが、1名から19名の場合には主任児童委員は1名配置するという、そういう基準が示されております。それに従って今回は配置したわけでございますけれども、ただ、個々の子供に対する指導、援助というのは、従来からの民生・児童委員さんの、児童委員という職務でおやりいただくわけでございまして、今回の主任児童委員に関しましては、その方々と連携をとりながら、例えば児童相談所とか福祉機関と連携をとって、そこでお働きいただくという形でございまして、個々の児童に対する援助、指導、助言というものではないわけでございます。そういった考え方で、従来からの民生・児童委員の数に応じて配置されたということでございます。 77 ◯土谷議員 福祉保健部長に引き続きお願い申し上げます。  あなたはいみじくもおっしゃいましたが、これは従来のいわゆる民生・児童委員の配置基準といいましょうか、あるいは、地区、校下別の矛盾が私はここでも出ているんじゃないかと思うんです。私はそういう点で、昨年の3月議会の総括質問で、この民生・児童委員の配置の矛盾、あるいは地区公民館などの今の地区別、校下別のとらえ方については、私はいずれ整理しないと行政的な不公正も生むし、非常に矛盾が深まっていくということを質問いたしました。昨年末には、民生委員の改選期でありましたけれども、微調整に終わっておりますから、こういう矛盾が今またここに出てきた。したがって、野村校下などは19名ですから、もう1名あれば2名なんです。主任児童委員が2名配置になるんです。しかし、野村校下よりも児童数の少ないところが2名になっていると、こういう矛盾がやっぱりここの問題でも激化しているんじゃないかと思うんですけれども、それはどうでしょうか。 78 ◯榊原福祉保健部長 一昨年度、土谷議員さんの総括質問で確かにこの問題について取り上げられてまして、私どもの方でもお答えしたところでございます。ただ、昨年の12月でございますけれども、3年に1度の改選期があったわけですが、私どもでも見直しをしたいという気持ちはございましたが、時期的に大変切羽詰まっておりまして、見直しするのに時間もかかりますし、間に合わなかったという面がございます。それで、昨年の改選期以来、高岡市の民児協の中に特別部会を設置していただいておりまして、この定数の見直しにつきまして作業をしていただいているところでございます。  それで、微調整に終わったのは先ほど申しましたように、そういう期間的に少し間に合わなかったという面があるわけでございまして、今、民児協の方で協議をいただいておりますので、それを民生委員推薦会の方へ上げていただきまして、その結果、私どもの方といたしまして見直しをかけていきたいというふうに思っております。  ただ、昨年の改選期には、民児協の中に部会をつくるということは高岡市の民生委員推薦会においてぜひそれをひとつというふうにお話がいったわけでございますので、民児協としても作業を進めておられるということでございます。  ちょっと行きつ戻りつの御答弁になりましたけれども、そういったことでひとつ御了解いただきたいというふうに思います。 79 ◯土谷議員 福祉保健部長に引き続きお願い申し上げます。  私は、最後に質問いたすわけですが、今も民児協にこれらの矛盾については御討議を願っているというふうなお話がありましたけれども、私はそれは民児協で協議していただくのも大事かもしれませんけれども、そこでは私は非常になかなか難しい問題があるというふうに聞いておるんです。比較的多いところは減らすのには反対するし、そうでしょう。そういう点で、やっぱりもっと行政が、高岡市当局が主導性を発揮すべきである、この種の問題については。それを他人任せのようにしておっては行政が公平にいかないという点で、高岡市のやっぱり方針を示すべきでないかと思うんです。矛盾があるなら皆さんで相談してくれというのは、ちょっと私は主体性がない進め方であるなというふうに思うんですが、最後にそこのところすっきりと答弁いただきまして、終わります。 80 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  今、議員が御指摘になりましたように、大変調整は難しい問題であるということはよく理解しているわけでございます。各地区の定数の見直しにつきましては、それこそ実態は地区の民児協の方々が一番よく御存じなわけでございますので、その辺から見直しをひとつお願いしたいということでございます。というのは、人口10万人の都市でしたら 200世帯に1人というふうな基準を厚生省は示しているわけでございますが、その基準だけでなくて、要援護老人数はどうだとか、母子家庭とか父子家庭はどうだとか、それから生保の対象者がどうだとか、そういうことを勘案しながら各地区の民児協へ人数を割り振っているわけでございますが、たまたまその数だけで、先ほどから議員おっしゃっておりますように、たくさん世帯があるからそれではそのまま民生委員を張りつけていいかどうかという議論があるわけでございます。というのは、A、B、Cという町内がありまして、Aの町内が50世帯、Bが 300世帯、Cが50世帯ということになりますと、この50と50を足して真ん中を抜かして両側をくっつけて、1人の民生委員さんが担当できるかどうかという問題がございます。そういったことがあるものですから、一番そういうことを御存じの民児協の皆さん方に御討議いただきたいというふうに言っているわけで、行政が知らん顔しておるとかそういうものではないわけでございます。そういう実態を踏まえまして民生委員の推薦会が民生委員を推薦するわけでございますから、そちらの方へ上げていただきたい。私どもは、そういったことを踏まえまして定数の見直しをやっていきたいということで、民児協へかつけるとか、推薦委員会にかつけるとかそういう形ではございません。そうしないと、役所がそういう基準だけで配置するということは、実態にそぐわなくなるんじゃないか。だから、実態が一番よくおわかりのそういう地区の民生委員の方々に御協議をお願いしているわけでございます。  以上でございます。御理解いただきたいと思います。 81 ◯土谷議員 福祉保健部長は今、長々と御答弁がなされたから、私言わんとこうと思っておったんですが、それはみんなわかっているんです。いろいろあるとしてでも、余りにも矛盾があり過ぎるということであります。  以上です。 82 ◯村本議長 土谷 昭君の質問が終わりました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 83 ◯村本議長 次に、21番 清都勇之君。 84 ◯清都議員 通告に従いまして、市長にお伺いいたします。  南部開発の諸問題でございます。まず市長に、南部地区の範囲をどのようにとらえておいでになりますか、お伺いいたします。 85 ◯佐藤市長 お答えいたします。  いわゆる南部地区というのはどの辺の範囲を言うのかという御質問でございます。これは、本当に難しい質問でございますけれども、私ども南部という言葉を使っておりますものといたしまして高岡市の総合計画があるわけでございます。その中で文書もあり、またそれなりの土地利用図もございますけれども、そういうところで南部開発という言葉を使っております。この南部開発というのは、産業の一層の活性化、雇用の拡大、あるいは若者の定着を図る観点から、さらには北陸自動車道の開発型インターチェンジの取り組みが期待されておりますことから、本市の目指します都市将来像のうち、「活力と創意にあふれた産業のまち」の施策の一つとして位置づけているところでございます。  具体的にどこからどこまでかということでございますけれども、確かに総合計画の中でははっきり述べておりませんけれども、戸出・中田地区を含む計画・開発推進地区で、いわゆる農業生産基盤との調和を保ちながら、企業団地や住宅団地など各種プロジェクトの展開を図る地区として、総合的かつ概念的に示していると。そういうことでございまして、おっしゃるとおり詳しい定義はございませんけれども、今言ったような場所を想定しておるということでございます。 86 ◯清都議員 今、市長から総合計画等に南部開発の名目では挙がっておりますですけれども、実際は非常に概念的なものであり、土地利用計画の図面を見ても概念的な範囲しか示していないという答弁でありました。  私の言います南部地区といいますのは、通告にも載せてありますけれども、例えば北陸本線の南、福田とか、小勢、当然駅南、二塚、佐野もそうでしょうし、それから戸出、中田、そこら辺を総括した総称をもって南部地区ととらえております。これは政治をやっていくという世界から眺むるならば、そこら辺一帯が南部地区というふうに私は考えております。その点、市長に確認します。 87 ◯佐藤市長 南部地区あるいは南部開発という場合の南部という場所はどこかということでございますけれども、先ほど言いましたように総合計画では、戸出・中田地区を含む計画・開発推進地区で、いわゆる農業生産基盤との調和を保ちながら開発を図っていく場所だというふうにとらえておりますけれども、その他、いわゆる南部ということにつきまして、今、議員おっしゃいましたように、北陸本線より以南、全体が南部であるというような大ざっぱなとらえ方があるかと思います。私どもはやはり土地利用を図っていく際には、全部ひっくるめて南部というわけにはまいらないんで、北陸本線以南の市街化区域の場所、それからそれに隣接する市街化調整区域の場所、さらには南郷道路の以南の、広い意味での中田・戸出地区を含む南部地区とか、いろんなことがございまして、それぞれ何といいますか一緒くたに考えないで、それぞれの地域を考えながらこれからプロジェクトの展開を図っていかなければならないと、かように考えているわけでございます。 88 ◯清都議員 どうも市長と最初からかみ合わんわけですけれども、これからの行政計画を立てていくということになれば、広範囲な中で検討をしていかなければならないと思います。ただ一地域のみをやっていくと、これから触れますオフィスの問題、それからインターの問題にも触れますけれども、そういう問題についての熟度を高めていくということになれば、総合的に南部地区というものをどこに位置づけるのかということであります。そういうことで、どうも市長は総合計画の文言を繰り返されておられますが、時間がたちますので、次の質問に移ります。  今、南部地区は焦点が確かに合っています。個々の事業、事業には大変市長も御苦労され、努力をされ、計画についても推進しておいでになることについては高く私も評価しておるわけであります。今、南部を眺めてみましても、既にテクノドームができており、スポーツコアもある、そして済生会病院も出てきた。それから、南郷大橋からの仮称高岡外郭環状線ですか、その期成同盟会もつくられ着々と進められてきている。佐野には、今度の予算にも計上されているおとぎの森公園の中に造成するおとぎの森館ですか、そういうものも出てきた。そして柳島の方へ行けば農業センターが完工し、いわゆる緑の空間整備事業を取り入れ、都市と農村の触れ合いの場づくりというものが計画され、今、ヒヤリング中であるというふうにも仄聞しております。それから、ふるさと農道計画も出てきた。ふるさと農道は、長年の夢であった庄川長大橋の架橋という話から、いわゆる東西線を一つつくると。これは市長さん、あなたが会長で、この間総会が開かれました。それから、農村活性化土地利用構想の中でまだ未実施地区の問題もある。中田では住宅ができ、中田の区画整理事業の間の広大な地面を将来、活用化されんとして、中田では民間の団体の開発協議会なるものも開いてやっておいでになり、そして焦点がオフィスアルカディアに向いておると。このように、私が拾い上げたものだけでも、南部にかかわる事業が山積しておるわけです。  こういうときにこそ高岡の活性化のために、現在の取り組みも必要でありますが、南部開発といいますか、将来の動向、将来志向するもの、計画的な開発、そして計画的展開について今ここで大いに討議し、その方向に進めていくのが極めて重要なときでないか、時宣を得ている、意義のあることであるというふうに私は思うのであります。  そういうことで、私は通告いたしましたように、先ほど市長も市街化区域と市街化調整区域の問題について言われましたけれども、今、高岡のプロジェクト事業の中でことごとく土地問題が絶えずついて回る、いわゆる農林省との折衝調整がネックになっている状況がある。これは、高岡市には全体的に機能した総合的なこういう計画があるんだと、もう動かしがたい計画がきちっとあるということになれば、一々説明しなくてもそれが通るような気がしてならない。総合計画の中には産業の一層の活性化を図る観点から、西山に次いで南部開発というような言葉で書いてあります。そうじゃなくて、南部開発は市民及び市全体の一層の潤い、効果をあらしめるものであるというふうに考えるならば、ここらでひとつ南部地区開発構想・基本計画等を策定する御意思はあるかないか、市長にお伺いいたします。 89 ◯佐藤市長 お答えいたします。  高岡市がこれからいろんな事業をやっていく際に、その都度一々考えていくんではなくて、あらかじめ本市の土地利用を十分練ったところの将来図があればいいんじゃないかという御指摘については、私もそういうのがあればいいかなと思っております。しかしながら、現実の問題といたしまして、高岡市を幾つかの区域に分けて、それぞれの地域について、例えば南部についてどこまで広げるかについては、またいろんな御議論があるかと思います。南部地区について総合的な、かなり細部に至るまでの利用計画をつくることにつきましては、南部地区には、いわゆる市街化調整区域、農振地域がたくさんあるということで、当該の地権者といいますか、さらにはその当該地区のいろんな方々の御意見、御協力が要るわけでございます。構想としてはわかりますけれども、そういう絵に書いたモチじゃなくて、実際上ある程度これからの高岡市の将来計画を拘束していくようなものとしてはなかなか難しいんじゃなかろうかなという感じがするわけでございます。  したがいまして、次善の策として私ども現在行っておりますのは、総合計画で漠とした土地利用概念図とそれなりの基本構想を示して、その中で個々のプロジェクトについて地区の関係の方々、いろんな方々の御理解いただきながら、また関係当局のそういう御理解もいただきながら、進めていくのが適切ではなかろうかなという感じがしておるわけでございます。  確かに高岡市として一つのそういうものをつくればそれなりにいいかもしれませんけれども、関係当局においてはそれはそれでまた、高岡市が独自につくったものであって、我々は関知しないものであるというふうなことになろうかと思います。私の長年の役人の経験からいたしますと、それはあんた方が勝手につくったわけであって、我々は我々なりにあなた方の要望を聞いてまた個別に審査をしていくんだというふうなことをやられたりやったりしたことがございますものですから、なかなか難しいんではないかなという感じが直観的にするわけでございます。 90 ◯清都議員 市長にお伺いします。  いや、今、市長はそう言われましたけれども、この問題については、これだけ単発的に一つ一つの事業が出ておる。総合計画にはオフィスアルカディア等は載っていなかったんですね。だから、一つ一つの問題をとらえると土地問題がネックになっておるというようなことを考えれば、市長、あなたはいつも各界各層から集めた審議委員会をつくられております。そして基本計画、基本構想を今までハードな面から、それからソフトな面を取り入れ策定されました。さらに、先ほど出た女性プランの問題もあります。各界各層の意見、有意義な学識者の意見とか、あるいは地域に根差した人たちの意見を取り入れていく。民主主義の原則は何といっても市長得意の市民本意の政治でしょう。市民本意の政治を行うとするならば、そういうことも前向きに考えられたらどうかなということで御提言しておるのであります。一つ一つ、何か役所の縄張りみたいセクト主義が見え過ぎるものだから、だからそういう答弁が返ってくると思うんですけれども、ここはひとつ考えていただきたいなというふうに思います。  この問題については、すれ違ってばかりおってもどうにもなりませんから、次の問題に入ります。  次は、オフィスアルカディアの問題に入ります。  オフィスアルカディアについては、私の仄聞するところでは、2月まで計画書を通産省へ出せというようなことをいろいろの方から耳に入ってくるんですけれども、現状はどうなんですか。市長の答弁が難しい場合、実務者の担当所管部長の方からお答え願います。 91 ◯佐藤市長 お答えいたします。  このオフィスアルカディアにつきましては、私どもの地方拠点都市構想の一つの大きな目玉になっておるわけでございます。御案内のとおり、地方拠点都市につきましては、地域の指定を受けましてもそれですぐ動くわけじゃございません。その地域の市町村が全部集まりまして計画をつくり、基本計画について知事の承認を得なきゃいけないというふうになっておるわけでございます。そういうことで、現在、県当局並びに関係当局との調整を進めておるわけでございます。今日までのところ、まだ知事承認を得る段階には至っておりませんけれども、私としてはせっかく今年度初めに地方拠点都市の指定いただいたわけでございますので、いろんな事業について、特にオフィスアルカディアにつきましても関係方面の御理解を得て、早く地方拠点都市の基本計画を承認していただく。そして、来年度以降の予算に対応できるようにしていきたいと考えておるわけでございます。そのために私はもちろんでございますけれども、関係職員一丸となっておりますし、また県当局にもお願いして、早くオフィスアルカディアについてまとまるようにさせていただきたいということで、一生懸命現在努力をしておるところでございます。 92 ◯清都議員 商工労働部長にお伺いします。  オフィスアルカディアについては、現在一生懸命取り組んでおるという市長の答弁がありましたが、私が質問したのは、2月ごろまで通産省の方へ計画書を出すように急がさせられておるというふうに聞いておるんですが、どうかと聞いたのであります。 93 ◯山逹商工労働部長 御存じのとおり、今おっしゃったオフィスアルカディアというのは地方拠点都市地域の整備の一環でございます。知事承認というのは、私どもの所管でございませんけれども、各市町村が行う基本計画の策定も今年度内となっており、それにあわせて私どものオフィスアルカディアもこの中の一つの計画でございますので、2月というのはなんですけれども、今年度内という方向で進んでおります。 94 ◯清都議員 本年度内ということなら2月か3月までやらなきゃならん、急がにゃならんということでありましょう。そうなれば当然、今ごろの時期ですから計画書の中では地域を確定しておいでになると思いますが、地域はどこなんでしょうか。 95 ◯山逹商工労働部長 お答えいたします。  開発予定地でございますが、これにつきましてはことしの3月の代表質問で自民クラブ代表の大居議員にお答えいたしましたが、先ほど来南部地区という話も出ておりますが、私どもとしては南部方面で検討をいたしております。具体的な区域につきましては、現在、関係機関と調整中でございますので、いましばらく御猶予を賜りたいと思っております。 96 ◯清都議員 市長にお伺いします。  場所の確定については、今ほど言われたように、後から絡んでくる問題でもありましょうから、この際はそういうことで受けとめておきます。  地場産業に関連した総合デザインセンターの誘致をという通告をしてあるわけですけれども、結局、オフィスアルカディアの機能というのは、いわゆる地方拠点都市法に基づくもので、その地方拠点都市法の原点は多極分散型の四全総に基づいておるわけですね。そういうことから、6省庁が地方拠点都市法というものを共同して出して、そしてそのたたき台、土台というものの一つがオフィスアルカディアであると。いわゆる都市機能をそこへ導入して、そして地方の産業を活性化していくということでありましょう。そのことについては、おとといの太田議員の質問にもこれに取り組む熱意を市長は示されておいでるわけです。ただ、現在の不況は、国際的に今、同時不況なわけですけれども、そういう中で果たしていわゆる地域振興整備公団が事業主体になって造成、そして事業所の流入を行っていくわけですけれども、いわゆる東京23区から流入するという形、それが果たしてそれだけでいいのかどうか。都市機能をこちらへ導入すると同時に、県内事業を刺激し、あるいは都市機能が入りやすいような状況を創出していく。これからは、世界不況の中で日本の製品が世界に対していろいろなよい面を考えていく、例えば研究所とか、事務所なんでしょう、ああいう業務団地ですから。そういうことになると、私はやはり高岡地域の中にある銅器産業に代表されるような地場産業を刺激していくことが重要でないかと思います。総合デザインセンターというのは、高岡市の重要要望事項にも入っているわけですね。だから、そういうものをぜひオフィスアルカディアの中へ導入していくことが必要ではないかと思います。そして、この間のクラフトコンペですか、クラフトコンペの審査委員長も「高岡の工芸は、いわゆる産業工芸都市を目指す。いわゆる工芸、デザインを産業化していかにゃならんがや」と言われたということを新聞で見ました。そういうことを考えると、ぜひ今、高岡の重点要望事項で要望している県が構想している産業総合デザインセンターですか、そういうものをオフィスアルカディアへ導入し、県内及び大都市からの業務施設の導入の一つのきっかけみたいものにすればどうかと思います。なかなか今、動きづらい不況下で、そういう刺激的なものもここに設置すれば、それが高岡の地場産業にも非常にいい影響を与えるだろうと思いますが、市長の考え方はどうでしょうか。 97 ◯佐藤市長 お答えいたします。  このオフィスアルカディアは、今、清都議員もおっしゃいましたように、東京等三大都市圏に過度に集中している産業業務施設、いわゆるオフィスの地方への移転促進を図ろうというものでございます。そういうことで、全国各地がこれを求め、本市が幸いにしてその候補の一つになっておるということでございます。  オフィスアルカディアで展開すべきものといたしましては、もちろん富山県の中の産業業務施設もありますけれども、やはり何といいましても東京を中心とする三大都市圏からの誘致が一番多極分散型の国土の形成にも資するわけでございますので、そこに力を入れていきたいと思っております。  そういう場合に、どういう業種をここに来ていただくように働きかけるのかということでございますが、今、議員がまさにおっしゃいましたように、幸い高岡には 380年来のデザイン、昔は意匠と言ったんでございましょうけれども、意匠を大事にするそういう伝統工芸があります。そしてまた、そういう伝統工芸があったことを契機として、アルミ加工産業等々ができておるということで、特に高岡は県内の中でも大変デザインを大事にしているということでございます。  したがいまして、デザイン関連の業種、あるいはそれにかかわる業種に来てほしいなと思っております。もちろんそれ以外の研究とか、教育、研修等々のそういう業務施設も来てほしいと思っております。  特にこのオフィスアルカディアにつきましては、そういう業種だけではなくて、その中に中核支援施設をつくるという話もあります。これにつきましては、本市がかねがね現在の総合計画にもうたっておりますように、デザイン工芸センターなるものをつくりたいと言っておりますものですから、県の方でも総合デザインセンターという構想がありますので、何とかこの中核支援施設として県がおっしゃっている総合デザインセンターに来ていただき、そしてまたそれに付加、補充するものとして高岡市の機能もつけていって、要するにこのオフィスアルカディアの中心にそういうデザイン関係の支援施設があって、そして全国からいろんなデザイン関係の企業が来るというふうになっていけばいいなと考えております。ただ、これも座していては来ないわけでございまして、高岡市自身も頑張らないけませんし、県あるいは通産省、それからまた最近クラフトコンペもありまして、いろんなクラフトマンといいますか、日本のデザインの最高水準をいく人がたくさん来ておりますので、そういう人々にいろいろとお願いして、いい企業がたくさん来るように頑張っていきたいと、こう思っております。 98 ◯清都議員 時間がありませんので、次へ進みます。  市長にお伺いします。  3番目はふるさと農道計画についてです。これは市長が会長になられて、砺波市と本市とにおいて道路整備連絡協議会なるものを設立し、この間総会を開いて、いわゆるふるさと農道の事業採択に向かって一歩進み出したということであります。私は昭和62年の12月定例会の一般質問で、県の志向した丘の夢構想という形で、いわゆる富山の施設、例えば富山医薬大から始まって、呉羽カントリーとか、あるいは小杉の流通団地、古洞とか、憩いの森とか、高岡カントリーとか、法科大学、そして小矢部へと結べばどうかというような夢みたいな話をしましたところ、当時の荒井助役ですか、やはり庄川に架橋する場合は、幹線道路と位置づけなければならないというふうな答弁がございました。  そこで、今、中田地区の東保から砺波市の高波、中田橋──中田橋というのは富山・戸出・小矢部線ですね、それと太田の橋ですか、いわゆる音川線、富山へ通ずる道路の東西線のことを言っておるんです。東西線をこの間に通して、今、一地点だけをとるのであっては、なかなか将来的な構想から言っても、建設省サイドである庄川に長大橋がなかなかつきにくいというようなことになります。そういうことで、県の丘の夢構想はまだ生きておるわけでありますし、隣の小杉町では同じような条件で、やはり地方財政指数に応じた11%から15%の間の負担というようなことで、ふるさと林道というものが計画されておると聞いております。そのことは呉東へもつながり、そして、将来は小矢部市の国道8号までつなげる、いわゆる外環状のもう一つ外の広域環状というふうなとらえ方をして運動を進めていくことによって初めて庄川架橋も夢でなくなるというようなことになります。何といいましてもこのふるさと道路の中心は、庄川大架橋ということが一つあるわけですから、そういうとらえ方、そういう位置づけを考えたらどうか、提案も含めてですけれども、市長の考え方をお伺いしたいと思います。 99 ◯佐藤市長 お答えいたします。  このふるさと農道整備事業につきましては、議員も御承知のとおり、平成4年10月に農林水産省と自治省が協調して国庫補助事業や地方単独事業を効果的に推進していく新しい手法で、起債制度を活用しながら農道の整備促進を図り、あわせて農道の質を向上していこうという、そういう事業でございます。これまでに高岡市の南部には、南北方向に砺波中部地区広域営農団地農道を整備いたしましたけれども、高岡・砺波の両市市境を東西に結ぶ路線の必要性が叫ばれておりまして、庄川中田橋と砺波大橋の中間に橋を架けて庄東、庄西を結びたいとの要望がありましたことから、この制度に乗って新しい農道を整備していただくよう県に働きかけていくことにしたわけでございます。  今、御紹介ございましたように、先月26日、高岡砺波地区道路整備連絡協議会というものを設けまして、これから両市の間で十分に緊密な連絡をとりながら進めていこうと、こう思っております。  そして、この協議会では当面、戸出行兼地内国道 156号から砺波市の東保地内の県道新湊・庄川線の間を結ぶ 3.8キロメートルを整備していただくよう、国、県に対し事業採択に向けて働きかけていきたいと、こう思っております。  それから、小杉町の方でもふるさと林道の構想もあるやに伺っておりますので、我々としては将来それとドッキングする働きかけとか、あるいは国道 156号以西についても、国道8号まで延伸されれば広域的な農道として有効に機能するので、それらを念頭に置いた長期的な運動が必要だと思っています。  こういうことにつきまして今後十分検討しながら、砺波市とも連携しながら国、県の方に働きかけていきたいと、かように考えております。 100 ◯清都議員 市長にお伺いします。  先ほど商工労働部長はオフィスアルカディアの箇所を南部とあいまいなことを言われたんです。その南部の範囲も私わからんのですけれども、このふるさと農道との整合性はどうなのかという質問もしたかったんです。ふるさと農道も今の道路は、これから運動をしていくわけですけれども、場所が確定していないので近いのか、遠いのかわかりませんので、この問題は今後、十分整合性をとって運動を進めていただきたいということを要望しておきます。  次、5番目は、農村活性化土地利用指定の伊勢領地区の問題についてであります。この間、養豚家の育成ということで我が同僚の大井議員も言われ、平成2年には松井喜一議員もこの問題を養豚業者の問題としてとらえておいでます。その答弁で農林部長は、民間型住宅団地として一生懸命に今、農政局と話をしている現状だという答弁もございました。しかし、現実は市長さんも知っておいでるとおり、あの地域というのは、今から4年前に農村活性化土地利用構想の指定がなされておるんですね。そして、その間、伊勢領部落それと養豚業者が、こぞって計画推進のため協議をしたわけです。その後、オフィスアルカディアの問題やいろんな問題が出てきましたけれども、この問題はそれ以前から計画されていた問題であります。市長、この要望書を見られましたか。ことしの3月5日に出されたこの要望書は、市長の方へも来ておるはずです。市長はこの要望書を見られて、農林部長等にその後どういう指示をされたかということをまず第1点目に聞きたいと思います。  市長にお聞きしております。要望書を見ておいでないなら、農林部長からでもお答え願います。どういうことが書いてあったか知っているかどうかお尋ねいたします。 101 ◯佐藤市長 私、ちょっと今思い出しておるわけでございますけれども、はっきりしておりません。その地区につきまして住宅用地として跡地利用できるようにしてほしいと、そういう要望書であったかと思っております。  今御指摘になりました戸出伊勢領地区の場所につきましては、議員もおっしゃいましたように、平成2年3月に南部地区農村活性化土地利用構想を策定したわけでございます。その際には、この戸出伊勢領地内の養豚団地跡地を含む約 7.5ヘクタールにつきましては、工場用地として位置づけておったのでございますけれども、その後、今御指摘の地元の養豚生産組合と地元関係者の方々の御要望を受けましたものですから、私といたしましては、当初の活性化構想を変更いたしまして、住宅用地として跡地利用ができるように、そういう方向で考え、関係方面に働きかけていったらどうかということを指示をしたわけでございます。現在、その線を受けまして、農政局と協議を行っている途中でございます。私としましては、養豚生産組合や地元の方々の御意向に沿った結論が、早く出るよう期待をしておるわけでございます。 102 ◯清都議員 市長にお伺いします。  住宅団地ということについては、市長も御了解しておいでるようでありますけれども、今言われましたとおり、最初は工業団地として位置づけられていたんですね。その後、養豚業者の方々は豚価は伸びない、赤字が続くという大変な状況の中で、ことしの3月廃業されたわけです。それは、この活性化構想を予定して廃業ということにされたわけです。そして、昨年から、これは農林部長もよく知っておられると思うんですけれども、部落で 7.5ヘクタール、これは計画にもそうなっておるんですが、それで、田んぼを寄せてしまったんですね。もう去年から交換しておるのです。戸出6丁目の住宅団地の横なんですね。工場用地として位置づけられているからといって煙を出しても何だから、やっぱり地域的な現況から見ると、これは住宅団地が一番いいだろうということから住宅団地ということに変更してほしいという要望書をことしの3月5日に市に対して出された。私ばかりでない、戸出の大井議員も松井議員もその要望を受けておるわけです。その後、再三当局に出向いたが、いまだにこういう状態で放っぽってあるというのは、これはどういうことなんだろうか。夏だったら物すごい臭いがします。もう悪臭で物すごいのです。だから、6丁目からも伊勢領からも仕方ないくらいの臭いで公害だと言われているんですね。そういうことになっておるものだから、おまえらやめたんなら、生産量をすべていけということで、今現在 2,000頭でしょう。一時は 5,500頭までおったんですね。ただでさえ赤字のものが、こんな 2,000頭になりゃまだ赤字なわけです。大変なんです。しかし、目標が見えてこないものだから、どうにもやめるにやめれんでしょう。赤字は毎月 200万円ずつ1戸の人が出しておるわけです。もう首つらにゃ対応してくれんがかという話までになっておる状況、こういう人命にかかわる現実を市長は知っておいでるのかどうか。これはどうもこの絡みの中に、オフィスアルカディアの土地の問題との絡みがあると思われます。なぜそれを私が知ったと言うと、養豚団地の方、部落の方々が、農政局まで要望に行かれたそうです。このことは農林部長は知っておいでるかどうか、お伺いいたします。 103 ◯島田農林部長 私どもも農政局へたびたび出向いておりますので、養豚の方々が陳情されたということを農政局から伺っております。 104 ◯清都議員 そういうことで、今の現状では部落の中の地域コミュニティーも壊れかかっておるのです。田んぼを寄せたんですからね、寄せたは一方では目標は見えてこない。農村活性化構想の指定の変更はできるんですね。工場用地が住宅用地になってもできるはずなんですよ。なぜかと言うたら、時限なんですよ、これ何年までですか。念のために、農林部長にお尋ねいたします。 105 ◯島田農林部長 活性化構想の変更は原則としてはできないわけでございます。変更せずにやるんでしたら直ちにできるんでございますが、工場用地として予定されておったものを住宅用地に変更するということで手間取っておるわけでございます。時限は平成7年まででございます。 106 ◯清都議員 今、変更はできないと言われたんですけれども、市長もできる方向、あなたもできる方向で進めていると言われたでしょう。だから、今この絡みがあるのは、農政局へ行って動向を聞いてきておるのですが、この農村活性化土地利用構想の中に北陸農政局はオフィスアルカディアをつくれ、そして、分散型にせいとこういうことを言われたんです。養豚業者の人たちは、私らはそんなことはわからんと、私らがつらいがやと。今さらこんなことを言ってもらっても、我々がこうして以前から要望書を出しているにもかかわらず、こういう形で進められたらどうもならんと、やはり計画どおり粛々と進めるべきでないかと。私ら議員の立場から言えば、今、高岡の活性化の一番もとになるオフィスアルカディアの問題にこの問題が絡まるということは、まことに私は板挟みになる思いですけれども、何と言うても人の命にかかわる問題なんですよ。大変なんですよ、この大年を控えて。もう養豚業者の方々、そして部落の方々も大変なんですよ。そういう現実を市長の耳に入れておられるのか、市長さんは知っておいでるのかどうかということなんですね。そういう状況をそういう絡みの中で埋没させて、いわゆる担保に取られておるんだとか、担保に取られておらんのだとかという話が出るんです。こんなことを私は触れたくなかったんですけれど、おとといの段階で、養豚業者の方々は「もうおらっちゃ正月越せんがや」と言われるような現状なんです。これはいち早く、粛々と進めて、そして2月、3月と言われるオフィスアルカディアも当然時期が来ておるんです。決断をしてもらわにゃあかんのです、ここは決断を。オフィスアルカディアは40ヘクタールと言われておるんですが、ここに 7.5ヘクタールがある。しかし、今、東京の都市機能を導入するのに、高岡のオフィスアルカディアは3つにも分かれている。それを我々は一つにしてほしいわけです。一つにしてほしいのに一つの問題を絡めると、6省庁が絡んでつくった法律を、1省庁が邪魔するとは私は考えられんのです。しかし、養豚業者の方は農政局へ行って、そういう答えを聞いてきて、大井議員も松井議員もそうなんですけれども、地元の我々議員が突き上げられる。だから、ひとつどうかして早くやるという決意を市長に聞かせていただきたいと思います。 107 ◯佐藤市長 お答えいたします。  この養豚団地の方々が移転を断念されましたのは、要するにいろいろとやっていってもなかなか将来性がないということで、断腸の思いでそういう判断をなさったわけでございます。したがいまして、廃業に迫られており、いろんな資金繰り等々でもってこの土地を早く処分する必要があるということは私も十分承知しております。  そういうこともありまして、高岡市としましては、皆さん方の、地元の方々の御要望に沿うような土地利用ができるよう、今、農政局と一生懸命協議をやっておるわけでございまして、今、議員がいろいろおっしゃいましたけれども、我々としてはなるべく早くこの協議が整うよう、さらに精力的に努力してまいりますし、またそういうことを関係方面にお願いしたいという気持ちでございます。 108 ◯清都議員 市長も理解をしていただいたというふうに受け取っておりますので、ぜひそのことを早急にしてあげてほしいと思います。富山市は民間開発型住宅団地を2カ所も3カ所もやっておりますね。もちろん、農振除外とか行政が関与したんですよ。高岡には、いまだ大規模な住宅団地がないんです。戸出6丁目の住宅団地の横でもあるし、この養豚団地にかかわりなくても、将来の人口フレームから考えてでも、これはぜひ民間開発型の住宅団地が必要であると思います。中田の常国住宅団地も7倍を超す応募があったということから、将来的に見ても、高岡の行政的な施策から言っても、それはやっぱり必要なものであるというふうに私は考えます。  そういうことと、もう一つは、もとに戻りますけれども、土地の問題がことごとく絡むというようなことをごくこの間知りまして、こういうことだからこそ高岡には動かしがたいこんな計画があるんだぞと。そういうものがないから、一々説明し、一々そのことにおいてネックにぶち当たっておるという現状があるから、ぜひ私は南部構想というひとつ真の行政計画というものをつくってほしいというようなことであります。ちょっと失礼な言葉も出ましたけれども、そういうことでぜひお願いをいたしたいと思います。  次に、これも私、前に一般質問で申し上げたことがありますけれども、砺波中部営農団地農道についてお聞きします。  中部営農団地農道は、広域農道ではありますけれど、植栽等も整備され、産業道路としての役割もしております。特に高岡市卸売市場に向かって整備されてこそ、十分に機能が発揮されるのではないかと思います。それで、戸出区間の建設区間でストップしているものだから、既成同盟会ではいつも問題になっていると思うんです。部長は来ていなかったんだけれど、課長がこの前来ておられて質問されて弱っておられたようなことも私は記憶しております。だから、それは高岡の市政に関することだというふうに言われております。このことについての説明は省きますが、この建設区間について今後どうするのかということについて建設部長にお聞きします。 109 ◯萩原建設部長 お答えいたします。  御存じのように、この砺波中部広域農道につきましては、農林区間と建設区間に分かれておるわけでございまして、高岡市の建設区間につきましては 1.1キロメートルあるわけでございます。今、議員もおっしゃいましたけれども、この農道につきましては、二塚食品流通団地や高岡卸売市場方面に連絡する重要な路線ということは十分認識をいたしておるところでございまして、これまででも県に対しましていろいろと折衝なり協議をしてまいっております。なぜ着手できなかったということでございますけれども、いろいろと県と交渉する中で、御案内のようにこの農道は計画幅員が14メートルとなっております。一応天端幅員でございますけれども、当然14メートル以上の道路になるわけでございますから、私どもいたしましては当然幹線市道として整備する必要があろうと考えております。そういうことになりますと、広幅員であり、また延長も 1.1キロメートルと長いことから、大規模な事業費が見込まれるということでございまして、当然こういった事業の実施に当たりましては、国の補助採択が前提となるということでございました。そういうことで、私どもも先ほども申しましたように、決して手をこまねいているわけでございません。県に事業採択になるようにこれまで再三申し入れしてきたところでございますけれども、現在本市では、従来からの着手しております幹線道路、あるいはまた近年の大型プロジェクト等々がございまして、非常に補助採択は厳しい見通しであるとの県の話であったわけでございます。ただ、そうは言いながらも、今ほどおっしゃいましたように、あの区間が残っておることにつきましては、経済効果やそれに及ぼす影響も大きいということでございますので、ひとつ私どもとしては今後この建設区間のルート、あるいは幅員等の調査を進めまして、そういった中でどういった整備手法によれば一日も早く建設できるのか、そういうことも含めまして調査、検討してまいりたいというふうに考えております。また、国・県に対しましても強く促進方を要望していきたいうことで、ひとつ御理解を賜りたいと思います。  以上でございます。 110 ◯清都議員 建設部長は努力するという話ですが、はっきりとどうするお考えか、補助採択が受けれないのなら市単独事業ででもこれはやらねばならないというような決意があるがかどうかということです。国の助成だけを待っていては、せっかくでき上がっておるあの道路がいつまでたってもあそこで死んでしまうわけです、袋小路みたいになって。だから、そういう面では建設区間としてはどういうふうな対処をこれからしていくかということについて、もう一遍お聞きしたいと思います。 111 ◯萩原建設部長 お答えをいたします。  道路の建設をいたします者といたしまして、道路の建設促進は一日も早くやるべきが私に課せられた使命であろうというふうに十分認識をいたしておるところでございます。今、補助採択がなければ単独でもということでございます。確かに整備手法の一つとしてはそういうことも考えられ、当初単独でとらえ、その後補助に持っていく方法も十分あるわけでございます。さりとて当然財源的に国の補助がいただけるものであれば、そういった方向でやるのが当然私どもの使命かと思っております。  いずれにいたしましても、今、議員のおっしゃいましたことも十分念頭に置きながら、来年度はぜひそういった調査も含めて早期建設に向けて努力いたしますので、よろしく御理解のほどをお願いいたします。  以上でございます。 112 ◯清都議員 これで終わったようでありますけれども、あとはカットしますので、通告の趣旨をよく体されて、ぜひよいように対応していただきたいと思います。
    113 ◯村本議長 清都勇之君の質問が終わりました。この際しばらく休憩いたします。               休         憩  ───────────・─────────────・───────────                              休憩 午後2時39分                              再開 午後2時59分  ───────────・─────────────・───────────               再         開 114 ◯村本議長 休憩前に引き続き、総括質問を再開いたします。  質問を続行いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 115 ◯村本議長 次に、9番 柴田陽子君。 116 ◯柴田議員 私は、今回初めて総括質問をさせていただきます。途中また手違いもあると思いますけれども、お許しいただいて、通告に沿って質問させていただきます。  まず初めに、高岡市における保育行政についてお尋ねいたします。保育制度というのは現在まで子供たちの権利を擁護する上で、また女性の働く権利を確保する上で、極めて重要な役割を果たしてまいりました。しかし、一方では保育料が高過ぎるとか、もっと多様なニーズにこたえてほしいとか、保育職場の労働条件が劣悪であるなど、多くの問題を抱えていることも事実であります。また最近、子供たちを取り巻く環境や働く者の労働環境、生活環境が大きく変化しております。特に近年の女性の社会進出の増加、核家族化、都市化など、子供や家庭を取り巻く社会環境が大きく変化してきております。その中で地域での保育所の存在意義はますます重要なものとなり、保育需要は複雑、多様化してきておりますので、本市におきましてもこれらの保育ニーズに対応するために乳児保育、延長保育、夜間保育など、特別保育を実施しておられることは、働く女性にとりまして大変ありがたいことではないかと思っております。  ただ、私も3人の子供たちを育てるために10年近く本市の公立保育園、特に保母の皆さんの助けをいただいた母親といたしまして、現状の、そして今後の本市の保育行政に対しまして危惧する面もございますので、その点幾つかお尋ねいたします。  まず第1点ですが、特別保育、特に乳児保育を推進する場合の施設整備と職員体制についてお伺いいたします。まず、本市における3歳未満児の保育状況を見ましても、平成5年度当初の入所児童数が半年間で急増しております。特に乳児におきましては平成5年4月1日で45人であったものが、半年後の10月には78人と倍近くにもなっております。乳児保育について本市では乳児3人につき1人の保母の配置基準になっておりますが、乳児というのは離乳状態など、その月数により一人ひとりの保育状況が異なり、まして健康状態など言葉で知らせることのできない子供たちであります。今後、乳児保育を推進される上で、やはりゼロ歳児3人に1人の保母という体制は今見直す必要があるのではないでしょうか。福祉保健部長にお尋ねいたします。 117 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  ただいま議員がおっしゃいましたように、私どもの方でいろいろそういう特別保育を進めているところでございまして、乳児保育につきましても当初予定いたしておりました45人から78人ということで、大変保育を希望される方々がふえているわけでございます。それで、公立の12保育園、それから民間の9保育園、合わせて21保育園でお受けしているわけでございます。それで施設の面でございますけれども、乳児室、それからほふく室などの面積を合わせまして、乳児1人当たり5平方メートル以上の基準ということになっておりますが、これを満たしております。そのほかに、保健室とか調乳室とか沐浴室とかそういったものを設置し、子供たちが保育所で快適に過ごせるようにいろいろ手だてをいたしているわけでございます。  それから、今おっしゃいました職員体制の面では、乳児3人につきまして保母1人という国の基準がございまして、この形で行っているわけでございます。特にこの乳児保育を担当する職員につきましては、その園の中で経験の豊かな保母を配置しているところでございます。それからまた、乳児が9人以上いる保育所が現在1カ所ございますので、そちらには看護婦も配置しているということでございます。  それから、今食事の面でのお話が出ましたけれども、乳児はやはり発育過程におきましていろいろ変化がございますので、5期に分けまして食事を与えているわけでございます。3カ月の子供の場合はミルクでございますが、あと4、5カ月の子供、それから6カ月から8カ月の子供、9カ月から10カ月の子供、11カ月から12カ月の子供ということで5段階に分けて、それぞれ乳児の発育に見合った食事を与えているということでございます。  以上でございます。 118 ◯柴田議員 今ほど施設的な整備についてはまだ質問してなかったんですけれども、先に答弁されました。施設的にはもちろん乳児室とかほふく室は整備されているのが前提になっております。ただ、途中でやはりゼロ歳児がふえた場合に、それに対応できるような改善策も今後講じていただきたいということをお願い申し上げます。  それと今看護婦の話があったんですけれども、看護婦とか保健婦の配置というのも質問の中で今から言おうと思っていたんですけれども、ゼロ歳児というのは先ほども言いましたように、体の不調とかそういうものは言葉で訴えることのできない子供たちであり、他の市町村でゼロ歳児保育がまだ十分にやられていないということは、基本的にゼロ歳児というのは家庭において母親とマンツーマンで育児するべき期間の子供たちであるということですね。ですから、先ほどの答弁にもありましたように、何人以上のゼロ歳児がいる保育園ではなくて、ゼロ歳児保育を進めらている保育園にはすべて看護婦なり保健婦の配置が必要ではないかと考えておりますが、それについて福祉保健部長はどのようにお考えでしょうか。 119 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  高岡市の場合は、全保育所におきまして乳児保育ができるような体制をとっているわけでございますが、看護婦等につきましては、一応9人以上乳児がいる場合に配置するということになっておりまして、その基準に従いまして配置しているわけでございます。ただ、保健婦等の連携につきましては、保健センターの保健婦と連絡をとりながら乳児の健康、衛生面に対応いたしております。ただ、今ほどおっしゃったように、どう言いましょうか、ただそういう人たちを置けばいいというものでなくて、その子供たちを支えれる体制を私どもの方でとっておりますので、それで十分ではないかというふうに思っております。 120 ◯柴田議員 今、福祉保健部長は基本的には看護婦や保健婦にかわる体制を他の職員の配置で何とか補えるというようなことを言われましたけれども、しつこいようですけれども、やはりゼロ歳児というのは細心の注意を払わなければならない子供たちであり、以前私が3人の子供をゼロ歳児から本市のたから保育園にお願いして10年余りお世話になったわけなんですけれども、その中でやはり母親として一番心強かったのが保健婦の配置があったということであります。やっぱりそういうことを考えた場合に、今後ゼロ歳児保育を進める上で、そういうことも前向きに考えていただきたいと思います。これは要望でよろしいですので、またこれからの一つの課題にしていただきたいと思っております。  2点目は、また保育行政についてなんですけれども、今新聞等でもいろいろ報道されております国の保育制度改革について質問いたします。さきの個別質問で竹沢議員から広域的な保育行政につきまして質問がありましたが、市長答弁の中で保育問題検討会について触れておられましたけれども、厚生省が出しております保育制度改革について、どのようにお考えかを福祉保健部長にお聞きいたします。 121 ◯榊原福祉保健部長 ただいまの御質問でございますけれども、厚生省では本年の2月に有識者17名によりまして保育問題検討会が設置されて、保育制度、それから費用負担のあり方全体の検討がされているところでございます。現在その検討会で議論されているところでございまして、まだ国のその方向づけがなされておりませんので、現段階で考えを申し上げることは差し控えたいというふうに思っております。この検討会の議論の中の主なものは、保護者が市町村を介さずに保育所と契約を結ぶ直接入所の導入とか、特に国、それから市の財政負担の問題とか、そういったものがあるというふうに聞いておりますけれども、ただいま申し上げましたとおり、議論の段階でございますので、見解を申し上げることは差し控えたいと思います。 122 ◯柴田議員 この保育制度改革について一番の問題点になっているのが、入所の場合2本立てになるということです。措置入所と直接入所という形になって、結局この案というのは11月17日の第11回の検討会におきまして厚生省の方から出された案なわけですね。それに関してはもう本市の方にも詳しい制度改革案というものは来ていると思うんです。さっきも言いましたように、先日の個別質問では広域的な保育の入所については、措置制度の見直しを含め本市が国や県へ要望していくという答弁があったんですけれども、今回もしこの保育制度の改革案が通りますと、とにかく保育に対する行政側の責任というのがまずなくなってまいりますし、公的保障制度ということが本当に縮小解体することになるわけなんです。そういうことはもう福祉保健部長はよくおわかりだと思います。同じ高岡市の子供の中でも措置入所の子供と直接入所の子供の2本立ての保育行政になるということに関してはどのようにお考えかをお聞きしたいんです。保育制度改革に対し賛成か反対かじゃなくて、2本立ての保育行政になるということに関して福祉保健部長の御意見をお伺いしたいんです。 123 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  先ほども申し上げましたように、検討会において素案を提出され、御検討の最中でございます。素案の段階でございますので、私この場でちょっとどうかと言われましてもお答えしにくいところでございますので、そういったことで御了解いただきたいというふうに思います。 124 ◯柴田議員 本来ならきょう14日にこの問題ははっきりするはずで、午前中にでもその資料を送っていただく予定になっていたんですけれども、中央の都合でまた日が延びてしまいましたので、後日また委員会の中でいろいろ質問させていただくことといたします。これからの保育制度の改善に当たりましては、やっぱり保育料の負担の軽減とか公平化というのが一番の問題になっているのが事実で、措置制度とかそういうものの解体に結びつけるということは、やはり私たち親としては大変疑問に思っております。今後また保育制度の改革につきましては、いろいろ議論も呼ぶと思いますので、その時点でまたいろいろお伺いすることにいたしまして、今回の保育制度に関しての質問はやめさせていただきます。  次に、通告いたしました乳幼児の予防接種について質問いたします。先ほどこれに関しては土谷議員の方から高岡市における予防接種の問題点についていろいろ質問されまして、その中で福祉保健部長の方から予防接種、特に三種混合等について実施漏れのないように本市としても徹底していく、母子保健推進員の訪問等で予防接種漏れのないよう徹底していくという決意を含めた答弁をされました。  今回の私の質問内容ですけれども、予防接種の徹底じゃなくて、三種混合にしろポリオにしろ、接種期間が決まっているわけですね。その期間を徹底するのではなくて、子供のことですので当日の体調、そしてまた母親が働いている関係でその期間内に受けられない乳幼児がいるわけなんです。それで、先ほどもいろんな他市の状況も例に出されましたけれども、高岡市としてそういう漏れてしまった子──漏れてしまったというのもおかしいんですが、予防接種を受けることができなかった子供に対して、公的医療機関とか保健センターなどで受けることができるように、そういう連携というのか体制をつくっていただきたいと要望するんですけれども、それに対していかがでしょうか。福祉保健部長にお伺いいたします。 125 ◯榊原福祉保健部長 予防接種漏れになった子供たちに対する対応でございますけれども、現在高岡で行っておりますのは、特設会場を設けて接種漏れの方々に対して後日また接種をいたしているわけです。特設会場と申しますのは、保健センター、それから旧市内の公民館等を利用いたしまして行っております。それで現在はほとんどの方々が受診いただいております。 126 ◯柴田議員 もう一度お聞きしますけれども、特設会場というのは別の日にまた設けられるということですか。それとも、例えば三種混合にしろポリオにしろ、1週間から10日近くの期間的な余裕があるんですけれども、そういうことを言っていらっしゃるわけですか。それ以外にも、その時期を外してでもそういう特設会場を幾つか設けておられるということですか。福祉保健部長にお伺いいたします。 127 ◯榊原福祉保健部長 時期をずらして実施しているということでございます。 128 ◯柴田議員 先ほど土谷議員の方からも県下の他市の状況を言われましたけれども、金沢市におきましても三種混合などは医師会の方に委託いたしまして、無料券を発行して、その子供の状況に合わせて保護者の方が各医療機関へ無料の医療券を持ちまして接種できる、そういう体制もとっております。そういうことを考えた場合に、保健センターとか公民館等の特設会場といいましても日は限定されていると思いますので、公的医療機関との連携というのも今後考えていただきたいと思っております。医療機関との連携等について、福祉保健部長はどのようにお考えでしょうか。 129 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  現在も、麻疹につきましては医師会にお願いいたしまして個別接種をしているところでございます。それで三種混合ワクチンの接種についてでございますけれども、現在集団接種で行っているわけですが、先ほどから御質問のようなこともあるわけでございますので、今後個別接種に変更していくように検討していきたいというふうに思っております。  それから、先ほどの質問にもございましたように、予防接種につきましては国において見直しの動きが出ておりますので、そういったことにも沿いながら進めていきたいと思っております。 130 ◯柴田議員 予防接種に関しましては厚生省もいろいろ検討されるようですし、また今ほどの福祉保健部長の前向きな御答弁をお聞きいたしましたので、これからを期待いたしまして質問を終わらせていただきます。  次に、質問項目の3つ目になるんですけれども、老人保健福祉計画策定に向けて何点か質問させていただきたいと思います。私自身、老人保健福祉計画策定委員会の委員として入らせていただいておりますので、3回開催されました策定委員会の中のことにつきましては、また今後委員会の中でもいろいろ御質問させていただくということにいたしますが、先日6日の日に第3回目の策定委員会で、本市としての平成11年度までの目標量といいますか、サービス内容とサービス体制というものが大ざっぱに素案として出されてまいりました。この中で、私、何点か問題点があると思いますので、この計画自身の中身じゃなくてこの目標量、特にホームヘルプサービスの目標量についてお伺いいたします。現状のホームヘルプサービス事業をもとにしてこの目標量を決められたと思うんですけれども、これは、現在の高岡市において実施されておりますホームヘルプサービスをもとにして、この目標量をつくられたわけでしょうか。福祉保健部長にお伺いいたします。 131 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  これは平成4年度の実績、それと平成11年度の最終年度との目標値、両方をお示ししたわけでございますけれども、現況を踏まえてということもございますが、将来、要介護老人の皆様方がそれだけ御要望になるだろうというふうな数値を目標値として上げているものでございます。ですから、高齢者のニーズ調査なんかをさせていただきましたけれども、そういったものに基づいて行っているものでございます。 132 ◯柴田議員 私の質問がちょっとわかりにくい内容だったと思うんですけれども、現在の高岡市のホームヘルプサービスというのは、社会福祉協議会と特別養護老人ホームの2カ所でやられておりますけれども、案ではございますが、平成11年度までの目標量を決められたということは、ホームヘルパーの増員をしなければならないわけですね。ホームヘルパーの今の形態というのは常勤、非常勤、登録となっておりますけれども、今後じゃこのホームヘルパーの増員に向けましてどういう形態をとっていかれるのかを福祉保健部長にお聞きいたします。 133 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  ホームヘルパーについての御質問でございましたが、ホームヘルパーも当然そういうことになれば増員をしていかねばならないということでございますが、どれだけにするかというのはこれから策定委員会の委員の皆さん方からの御意見も拝聴しながら進めていくわけでございますけれども、必要に応じまして常勤、非常勤、登録ということでの組み合わせで考えていきたいというふうに思っております。やはり利用される側の多様なニーズにおこたえしていきたいものですから、一つの形にはまったものだけでなくて、そういったことで考えていきたいというふうに思っております。 134 ◯柴田議員 現在の高岡のホームヘルパーさんの数なんですけれども、現在は違っているかもしれませんけれども、いただいた資料によりますと82人となっておりますね。その中で、現状では登録ヘルパーさんが常勤を上回っているわけです。今後24時間体制にもっていく場合は、登録ヘルパーというものも先日の窪田議員の質問にもありましたように大変重要になってまいりますけれども、24時間体制のヘルプ事業を見越しての登録ヘルパーの増員ではなくて、計画当初は、やはり基本的に常勤ヘルパーを増員していくべきではないかと思うんですけれども、それについて福祉保健部長はどのようにお考えでしょうか。 135 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  現在おります常勤のヘルパーで、現在の要介護老人の皆さん方の御要望には沿っております。ですけれども、やはり今ほどおっしゃいましたように、24時間体制ということになりますと常勤のヘルパーで対応できないわけでございますので、そういった点も勘案いたしまして、どういうふうな形で配置していくかは、また策定委員会の中でいろいろ議論をいただきたいというふうに思っております。ですけれども、多様なニーズに対応する場合には、先ほど申しましたように、やはり登録さんとか非常勤の皆さんとか、いろいろ幅広い方々の御協力を得なければならんというふうに思っております。 136 ◯柴田議員 私がなぜこれだけヘルパーのことにこだわっているかと言いますと、現在の市の登録ヘルパーさんの勤務状況といいますか、自民クラブの議員さんの中から意見も出たんですけれども、利用される側とヘルパーの側には今大変大きな問題というか課題があるわけですね。福祉保健部長は、ニーズがないというか、ヘルパーさんの必要性が今まだ少ないようなことをよく言われるんですけれども、やっぱりヘルパーの資質にも関係してくると思うんです。今登録ヘルパー自身は派遣先へは自宅から直接行って、また直接自宅に帰るという状況の勤務体系ですし、高齢者を対象とした事業ですので、大変な大きな事業の中でヘルパーさん自身いろんな問題を抱えていることも事実であります。それと大きな問題は、よくコーディネート機能と言われるんですけれども、まだ高岡市には完全に保健医療と福祉のコーディネート機能はないわけなんですね。そして、特にホームヘルパーさん同士、常勤、登録さんとのそういう連携も今全くない状態なんです。この中で責任あるホームヘルプ事業を推進していくことは大変無理があると思うんです。それでお聞きいたしますが、9月、10月、11月までの登録ヘルパーさんの実働というか稼働は何名かということを福祉保健部長にお聞きいたします。実際ここには登録さんは41人となっているんですけれども、実際稼働している人数、最近3カ月の人数でよろしいですのでお知らせください。 137 ◯榊原福祉保健部長 今ちょっと手元に資料ございませんので取り寄せますので、よろしくお願いします。 138 ◯柴田議員 こちらの方で大体調べてあるんですが、大体半数ほどなんですね。数だけ、人数の上でだけホームヘルパーは本市においてはこれだけいるというのじゃなくて、その中身というのが一番大切だと思うんです。登録ヘルパーさん自身がその月によって稼働の状況が変わってきたりということは、大変無責任なヘルプ事業じゃないかと思うんです。そしてまた、登録ヘルパーさんをふやすことによって、常勤ヘルパーの方の負担も大変大きくなってまいりますので、やはり基本的には正規の常勤ヘルパーで責任あるホームヘルプ事業を進めていっていただきたいと思うんですが、福祉保健部長のお考えをお伺いいたします。 139 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  今ほど11年度をめどにいたしました老人保健福祉計画の中では、そういったことも含めて検討いたしていくわけでございます。平成4年度、昨年のホームヘルパーの利用者でございますけれども、人数といたしましては 221人でございます。その方々に対しまして、私どもは現在の人員で手厚くサービスを申し上げているというふうに思っております。登録さんにつきましては、先ほども申し上げましたように常時出れるわけでなくって、例えば日曜日だけ出れるとか、土曜日の午後からだけ出れるとか、朝だけ出れるとか、そういった形で登録をいただいているわけでございますので、そういう需要がない場合にはその方々はサービスに出れる場がないということでございます。今後24時間体制ということになっていく場合は、そういう組み合わせをいたしまして市民の皆さんの御期待に沿えるようなサービスを提供していきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 140 ◯柴田議員 先ほども言いましたように、私も策定委員会に入っておりますので、今後またこの問題についてはいろいろ委員会の中でも問題提起させていただきますけれども、この計画の実施について今各市町村で一番問題になっているのが、これが国のゴールドプランに基づいて市町村に義務づけられた計画であるということで、財政的根拠が全くないという、そういう問題点があるわけなんです。今6日の時点で本市の11年度までの目標量が大体出てまいりましたので、平成11年度までにこれだけの目標量を達成する場合、総額経費は幾らほどかかるものなんでしょうか、福祉保健部長にお尋ねいたします。 141 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  数字としては申し上げられませんけれども、大変な額になるというふうに思っております。 142 ◯柴田議員 先日、この目標量をどういう形で定められたかという私の質問に対して、国のガイドラインの最低基準がほとんどなんですけれども、これは必ず実施していきたいという答弁でありました。さらに、先日、市長答弁の中でも実施していきたい、実施していくつもりであるという答弁がなされたんですけれども、大変財政的な負担になると思うんですけれども、福祉保健部長は幾らほどかかるかもわからないのに実施できるとお思いでしょうか。 143 ◯榊原福祉保健部長 お答えいたします。  現在、策定委員の皆さん方に御協議いただいているわけでございますが、第3回の委員会のときには目標量等を私どもの方である程度お示しし、日を今月の16日か17日に区切ったと思いますけれども、各委員のお考えを、それぞれ具体的にお聞かせいただきたいということを申し上げました。そういったことをまとめさせていただきまして、その場で費用の面も含めまして策定委員会の皆様方に御審議いただきたいというふうに思っております。そういったことで、今この場で額をお示ししますと、策定委員会の皆さん方の御意見を何したことになりますので、お示しできないということであります。 144 ◯柴田議員 財政的なことに関しましては、福祉保健部長だけではなくて、財政管理部長にも関係あることですので、また別の委員会でも質問させていただきます。  この計画自身が地域の掘り起こしが十分でないという欠点もございますので、今後は途中年度の見直しも必要になってまいると思います。この計画策定後も検討委員会、または審議委員会のようなものを設置すべきではないかと思うんですけれども、福祉保健部長はどのようにお考えでしょうか。 145 ◯榊原福祉保健部長 今ほど議員の方からお話ありましたように、今後この計画の実施状況、それから高齢者をめぐる状況等の変化に対応いたしまして、やはり計画の中間点において必要があると認められた場合には見直しも考慮すべきだというふうに思っております。県においてもそのようなお考えでございます。  それから、策定後の検討委員会の設置ということでございますけれども、この計画は6年度から推進していかねばならないわけでございますので、推進体制も含めまして、高齢者をめぐるいろんな問題等につきまして、それこそ多方面から調査、検討を行っていくことが必要だろうというふうに考えておりますので、今後検討させていただきたいというふうに思っております。 146 ◯柴田議員 もう時間もないですので、これは質問じゃなくて要望にさせていただきます。確かに高齢者対策として今回の老人保健福祉計画の実施に向けて大変な努力が必要だと思うんですけれども、まだまだ本市の独自の高齢者福祉サービスというのも十分ではなく、特に介護手当の支給額は年間3万円という大変低い額でもありますし、おむつ支給など在宅介護を進める上で所得制限のあるものもあります。今後この計画にはやはりそういうものも改善策として盛り込んでいただきたいと思います。これは要望にかえさせていただきます。  次に、教育長にお伺いいたしますけれども、勤労青少年ホームの運営について質問いたします。先日の決算委員会で意見として私も言わせていただきましたが、勤労青少年ホームの登録者数は昭和49年には 2,003名の登録者数があったんですけれども、年々大幅に減ってまいりまして、平成4年では 548人という大変な減少状況なんです。これについてどのようにお考えでしょうか。教育長にお尋ねいたします。 147 ◯篠島教育長 お答えいたします。  本市の勤労青少年ホームは、今もお話がありましたように昭和41年に設置されております。これまで勤労青少年の健全な育成と余暇生活の充実をはじめ、勤労青少年の福祉の充実に大きく貢献してきたところでございます。今御指摘もありましたように、近年高学歴化に伴いまして若者の減少や、あるいは若者の多様化した価値観や余暇時間の過ごし方等によりまして、利用者の減少の傾向を見ているということであります。しかしながら、県内にこうした施設が各種ございますが、本市の利用者は今のところ県下の他ホームに比べて一番利用が多いというのが現状でございます。しかし、今お答えしましたように現実の問題として登録者も減ってきておりますし、利用者も年々落ちておるというようなことでございますので、今後本市としては利用者による各種の講座、それからクラブ活動、そういうものをいろいろ進めておりますけれども、異世代間の交流、あるいは地域社会との交流を図るため、広く地域住民がホームを利用できるようなことをいろいろ配慮していきたいというふうに思っております。もう一つは、今まで利用者年齢を25歳までにしておりましたけれども、大体20歳から25歳までの年齢がやはり今の利用者の中で一番大きな数字を占めている。それが経年だんだん年齢が上がっていくということで、利用者年齢を30歳未満までに引き上げるということも検討したいというふうに思っております。 148 ◯柴田議員 今ほど教育長の答弁をいただきましたが、次に質問しようと思っておりましたのは、年齢制限の問題、そしてまた多目的な施設の活用というのか、勤労青少年に限った活用だけではなくて、広く地域住民の皆さんにもというような質問をしようと思っておったんです。それも一緒に答弁されましたので、勤労青少年ホームの運営についての質問を終わらせていただきます。  最後になりますけれども、小・中学校における予防検診について教育長にお尋ねいたします。  現在、小中学校においての心臓病の検診(心電図検査)は、小学校の場合に1回、中学1年生に1回というふうに大変検査の回数が少ないですね。本市におきましても突然死の問題もありましたし、小・中学校の子供たちというのは成長期にあるわけで、特に中学生はスポーツ活動等も盛んな時期でもございますので、心臓病検診、特に心電図検査の回数をもっとふやす必要があるんではないかと思うんですが、それについてどのようなお考えをお持ちでしょうか。 149 ◯篠島教育長 今ほどは心臓病検診のことについてのお尋ねがあったんですが、先ほど勤労青少年ホームの多目的な利用ということで質問を準備されておったということでございますが、若干そのことにちょっとお答えしたいと思います。  今現在勤労青少年ホームというのは、利用時間が午後1時から午後9時までというふうになっております。そういったことで、午前中は全く利用されていないこと、また午後も夕方まで利用がわずかである。こういうことから、生涯学習の推進を図る立場からも、午前から夕方までの利用されていない時間における社会教育団体等の有効な活用ということも検討したいと考えております。この場合に、現在隣接する文化センター、婦人会館の使用料の徴収の問題もありますので、そこら辺も含めて今後どうしていくかということを、そのあり方をひとつ検討させていただきたいというふうに思っております。  そこで、今の御質問でございますけれども、本市では昭和57年から心臓病検診のために心電図検査を実施しております。今もお話がございましたように、現在は小学校1年生と中学校1年生の全員を対象に実施いたしております。また、小学校1年生時の心電図検査を受けた者で要精密検査となった児童につきましては、小学校の4年生時にその追跡経過措置として再検診を実施しているところであります。そこで、この検診の回数について、ふやしたらどうかという御意見でございますが、市民病院や医師会の専門家の方々とも今までいろいろ協議を行ってきたところでございますが、そこでは回数をふやすことよりも、現在実施している検診の内容を充実することの方がむしろ有効であるということなんですね。といいますのは、これまで心電図検査というものをやってきましたが、それに心音図検査を加えることによって検診のより一層の充実を図る方がよいのではないかという御指導をいただいているわけでございます。  従来の心電図検査では特に聴診、耳で診断することが重要であります。ところが、集団検診という時間的な制約の中では十分にそれが行えないという問題点を持っている。そこで、判定しがたい疾患も実は十分にとらえきれない問題点がある。むしろ、心音図検査を加えることによって、先天性の心疾患及び後天性の心疾患を客観的に判定することができるんだ。そういう点で、検査制度の向上が図られるので、小学校1年生、中学校1年生の全員について、従来の心電図検査に加えて心音図検査を実施することについて、いろいろ現在検討を行っておるということでございます。 150 ◯柴田議員 教育長は今ほど回数をふやすよりも中身を充実させるという答弁をいただきましたけれども、回数をふやしていただくとしましても予算的なものもございますので、徐々にそういう方向にもっていっていただきたいということをお願いいたします。  もう1点は突然死の問題なんですが、その原因といたしまして小児成人病というのが問題視されております。今、全国的に問題視されておりまして、富山市におきましてもある中学校を1校取り上げまして、アンケート調査、そして採血検査をいたしました結果、20%近くの子供たちが高脂血症と診断されておりますし、また3分の1、35%近くの子供たちが予備軍という形で危険因子を持っているという結果が出ております。それで、高脂血症が長く続きますと、心臓の冠状動脈の硬化や狭心症や心筋梗塞などが起こりやすいと言われておりますので、今後、本市におきましても小・中学校における採血検査など実施していただくわけにはいかないでしょうか。それについて教育長はどのようにお考えでしょうか。 151 ◯篠島教育長 お答えいたします。  近年、社会の変化に伴いまして、児童、生徒の生活環境も変化して、非常に不規則な食生活や運動不足などによりまして、肥満、貧血、疲れ、集中力の欠如などの問題が指摘されているわけでございます。本市では、小児肥満が成人病の要因の一つであるということから、その対策として昭和48年から10年間、杉の子学園を開設して、その後、各学校で養護教諭と栄養職員が中心となって、家庭との連絡を図りながら杉の子ノートによりまして個々の子供が生活、成長、食事、運動を記録して、その記録に基づいて個別指導をする肥満児対策に努めてきたところであります。肥満児を含めた小児の成人病対策ということで、かねてから高岡市医師会ともいろいろ協議をしてきたところでございますが、医師会及び高岡市学校保健会とも協議する中で、今議員御指摘のような採血検査を含めた検査方法のあり方や、モデル校の設置等について現在検討を行っているところであります。それが富山市なんかのモデルとしておかれている例もそれに該当するかと思いますが、そういったことも含めて検討しておるということでございます。 152 ◯柴田議員 時間の配分が余りよくなくて、言いたいことも伝わらなかったと思うんですけれども、教育長には勤労青少年ホーム、また今回の小児成人病対策に対して大変前向きな御答弁をいただきましたことに感謝いたしまして、質問を終わらせていただきます。 153 ◯村本議長 それでは、先ほどの登録ヘルパーの稼働人数に対する答弁を求めます。 154 ◯榊原福祉保健部長 恐れ入ります。11月はまだ集計いたしておりませんので、8、9月には21人、それから10月には20人稼働いたしております。 155 ◯柴田議員 やっぱり約半数ほどですね。ありがとうございました。 156 ◯村本議長 柴田陽子君の質問が終わりました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 157 ◯村本議長 次に、36番 玉井久雄君。 158 ◯玉井議員 私は、まず最初に第13回全国都市緑化フェアの開催についてお尋ねいたします。  緑化フェアは平成8年の4月から9月にかけて会期は4カ月強、約 130日間、高岡古城公園と高岡おとぎの森公園(新設)、これをメイン会場として開催されます。さらに、砺波チューリップ公園などのテーマ会場を含め、県内6会場をリレー方式で実施することが既に決定をされております。そこで開催に当たっては、当然全国の例に従って大きく内外ともに宣伝をしながら、たくさんの人に見てもらわねばならんと、こういうことだと思います。そのためには、各会場や周辺整備に万全を期さなければならんというのは当然のことだと思います。そこで私は、時間の関係がありますから、フェア会場及び周辺整備に対する計画と事業費について一括して質問申し上げますから、それぞれの担当部長の方からひとつ答弁をお願いしたいと思います。  まず最初に、県の資料によりますと、高岡古城公園会場には市民総合文化広場、いわゆる文化の森も含むというようになっておるんですが、これは含むのかどうか。含むとすれば、どういう内容なのか。この点についてまずお聞きします。  2点目は、メイン会場となる古城公園の整備をどういうふうに進められようとしているのか、その計画内容についてお伺いいたします。水濠浄化の問題も含めて、ひとつお聞きしたい。  次に、先ほども言いましたが、シビックロードの整備費については18億円と聞いておるわけでありますけれども、この整備内容と、当然駐車場対策が必要になってまいりますから、駐車場を一体どうするのか、これについてお伺いいたします。  4点目は、道路整備についてであります。これは古城公園の周辺ですが、特にその中でも桜馬場・長慶寺線、いわゆる公園線ですね。これは県道でありますけれども、いよいよ市の方も無電柱化をひとつやろうという決意があるようであります。その改良事業等についてお聞かせ願いたい。  それから次は、高岡おとぎの森公園の造成計画についてでありますが、緑化フェアまでにどういったものを具体的に整備をするのかお伺いします。  最後に、関連道路の整備事業の内容についてお伺いいたします。  以上、6点についてお伺いいたします。 159 ◯熊木都市整備部長 お答えをいたします。  私に方対する質問が4点ばかりございますので、まとめてお答え申し上げますが、あとはまた関係部長の方からお答えをいたします。  まず1点目の緑化フェアの主会場となります高岡古城公園の中に、いわゆる市民総合文化広場(文化の森)を含むのかということでございますけれども、全国都市緑化フェアの基本構想というものが去る11月4日に開催をされました知事を会長とする全国都市緑化とやまフェア準備委員会の中において承認をされたというところでございます。この基本構想の中で、メイン会場の一つとなります高岡古城公園の会場づくりの方向といたしまして、文化の森、それとシビックロードを含めて会場づくりを行うということにしております。そこで、シビックロードにつきましては、また後で答弁があるかと思いますけれども、フェアの開催までには完成をさせる予定でございます。  それから、新美術館につきましては、まだ具体的な活用方針が決まっていないわけでございますけれども、今年度内に策定をいたすことになっておりますフェアの基本計画の中で関係の方々の意向をも踏まえながら、企画展の会場等として位置づけをしていきたいというふうに考えておるところでございます。これが第1点であります。
     それから、2点目の古城公園の整備事業の計画でございますけれども、古城公園の整備につきましては、フェアの開催に向けまして平成3年度から梅苑の整備をはじめといたしまして、トイレの改築や園路の整備等を計画的に進めているところでございます。  それで、この整備に当たりましては、極力植生といいますか生態系と申しますか、自然、野趣を損なわないように十分配慮いたしまして整備しておるわけでございますけれども、平成4年度には小竹薮や中の島を中心に園路整備や植栽、それから照明工事等を行ったわけでございます。今年度は、朝陽の滝や本丸の児童遊園の周辺、本丸町からの進入口周辺の園路整備、それから古城の滝周辺の園路整備、植栽を現在も行っているところでございます。今後、本丸広場から射水神社周辺、それから動物園前の園路整備をはじめといたしまして、ショウブ園の整備やメイン進入路であります大手口、それから搦手口・植栽等の整備を行う予定にしております。これら古城公園の整備事業費といたしましては、約9億 6,000万円を見込んでおるところでございます。  それから、水濠浄化事業につきましては、平成3年度と4年度の2カ年にわたりまして、3つの濠のしゅんせつ工事を実施いたしました。引き続きまして今年度から玄手川の方から取水をいたします導水管の布設、それから流雪溝としての排水管──成美雨水幹線と言っていますけれども──この工事を実施しておりまして、緑化フェアの開催までには完成をさせる予定で現在取り組んでおるところでございます。  次に、シビックロードの整備と駐車場についてでございますけれども、駐車場につきましては、市民総合文化広場構想の中で古城公園の利用者の方にも対応できる駐車場として提案をされているところでございまして、その場所は御案内のとおり幹線道路と古城公園に接しておりまして、駐車場としては利用のしやすいところでございます。これにつきましては、現在民間の方の所有地でございまして、所有者の方とそれを使用されている方がございまして、その方々の協力を求めまして、緑化フェアまでには駐車場として利用できるように努力をしてまいりたいというふうに考えております。  次に、おとぎの森の造成計画についての御質問だったかと思いますけれども、このおとぎの森の整備につきましては、現在、用地の取得に向けまして一生懸命努力をしているところでございますけれども、今年度内には買収を終えたいと考えております。その後、今年度内に地区内の用排水路のつけかえ、それから敷地の造成に着手をいたしたいというふうに考えております。当面、平成8年の緑化フェア開催までには、おとぎの森公園のエントランスといいますか入り口の広場やメルヘンガーデン──これは花壇でございます──それから主要な園路内のかっぱの広場と言いまして、千保川を活用した広場でございますが、そういう広場等の水辺空間、それから森のお祭り広場と言っておりますけれども、そういう芝生の広場、それからさらに緑化フェアのテーマ館となりますおとぎの森館等、面積的には全体の3分の1程度を完成させていきたいと考えております。造成につきましては、一応10ヘクタールを考えておりますので、10ヘクタール全部を造成するということでございます。  そこで、これらに要する費用でございますけれども、用地費を含めておとぎの森の造成費用は約70億円ほどになろうかというふうに見込んでおるということでございます。  以上、私に対する質問をまとめてお答えをいたしました。 160 ◯菓子企画調整部長 シビックロードの整備についてお答えいたします。  現在計画を進めております市民総合文化広場、いわゆる高岡文化の森と高岡古城公園を自然と人と車が調和した緑あふれる道空間で結びまして、区域一帯の回遊性を高めたいと考えております。この整備の基本的な考え方といたしましては、既にマスタープランが作成されております。これを基本といたしまして先般、市民総合文化広場特別委員会にお諮りしたところでございまして、潤いのある道空間、創造性豊かな道空間、交歓の場としての道空間の創出を基本方針といたして整備していきたいと考えております。  スケジュールについてお聞きでございましたが、スケジュールは今年度基本設計を完了いたしまして、明年、6年度には実施設計に入りたいと考えております。工事につきましては、6年後半になりましょうか7年度末までを予定しており、平成8年度の全国都市緑化フェアの開催までに完成したいと考えております。以上であります。 161 ◯萩原建設部長 お答えいたします。  私の方への質問は2点だったかと思います。最初に桜馬場・長慶寺線に関してのことでございます。議員も御承知のとおり、現在桜馬場・長慶寺線の事業を行っているわけでございますが、この区間につきましては東下関地内えんじゅ通りから県営高岡プール前間、延長 1,240メートルのうち、高岡市が事業を行っている区間につきましては、えんじゅ通り交差点から定塚町地内間の延長 290メートル、それから中川交差点から県営プール前までの延長 420メートルについては、私どもが施行いたしておるところでございます。それから、定塚町地内から中川交差点までの延長 530メートルにつきましては富山県が事業を行っておりまして、それぞれ高岡市、富山県が事業主体となって整備に努力しておるところでございます。  そこで、現在の進捗状況でございますけれども、市の施工区間のうち、えんじゅ通りから定塚町地内の間につきましては、関係者の方々の絶大な御理解を得て用地・物件補償等を中心に52%程度進捗しているところでございまして、残る物件は15件となっているところでございます。また、中川交差点から県営プール前につきましては、57%の進捗率でございまして、残る区間の物件は4件となっているところでございます。また、御案内かと思いますけれども、高岡工芸高校の青井記念館につきましては、来年3月までに取り壊すという予定で県と協議を終えているところでございます。市の施工区間につきましては、緑化フェア開催まで何とか整備を完了させるように努力をしてまいりたいと考えているところでございます。  ただ、県施工区間の定塚町から中川交差点間の進捗状況につきましては34%となっておりまして、今後のめどといたしましては道路拡幅のための家屋移転が40件と非常に多うございまして、これらの方々はほとんど地区外に転出を余儀なくされるということでございまして、その代替地対策等に大変時間を要するということで、緑化フェア開催までには全線の整備完了は困難な状況でなかろうかというふうに見ているところでございます。  そのため、当面の対策といたしまして、JR高岡駅前から古城公園入り口までの区間を重点的に整備いたしまして、歩行者が古城公園まで安全、快適にアクセスできるよう県と協議を進めているところであります。  なおまた、無電柱化の件でございますけれども、当該道路が本市の中心市街地にありまして、本市の顔となるような快適な空間を創出するための無電柱化と、緑豊かな歩道となるようグレードアップにつきましても、県とも十分話し合いし、実施したいというふうに考えておりまして、県にも要望しているところでございます。そのためには、各種電線管理者の協力がぜひとも必要でございますので、今後関係者の協力を求めていきたいと考えているところでございます。  なお、桜馬場・長慶寺線の事業費でございますけれども、市の施工分といたしましては現在の試算でございますが約18億円程度かかるのではないかというふうに考えているところでございます。  続きまして、関連道路の整備計画の内容についてでございます。緑化フェア関連道路整備計画のうち、メイン会場の一つとなります高岡古城公園周辺におきましては、市道末広町・本丸町線、通称池の端通りと呼んでおりますけれども、この本丸町地内延長 550メートルを古城公園と調和のとれた道路となるよう、景観整備を図ってまいりたいと考えているところでございます。そのために、平成6年度には景観整備のための計画調査を実施する予定でございまして、それに基づきまして沿線関係自治会等との協議を行いまして、平成7年度には工事を施行してまいりたいというふうに考えているところでございます。  また、もう一方のメイン会場になります高岡おとぎの森公園周辺における道路整備計画につきましては、高岡おとぎの森公園の周辺をまず整備するわけでございまして、公園東側道路の市道下黒田・下島町線ほか3路線、1路線に2つの事業が入っておりますので、事業は4事業となりますけれども、3路線、延長 2,190メートルの整備を緑化フェアまでに行いたいというふうに考えておるところでございます。  なおまた、市道下黒田・下島町線や市道佐野・上伏間江線のうち、県道高岡・庄川線からJR城端線までの2路線につきましては、国の補助事業で整備をいたしてまいりたいと考えているところでございまして、これに要します費用は17億円程度ということでございます。平成5年度まで、このうち1億 3,000万円程度を執行いたしておるところでございます。以上でございます。 162 ◯村本議長 玉井議員に申し上げます。総括質問のスタイルとして、一問一答方式でひとつお願いいたしたいと思います。 163 ◯玉井議員 わかりました。  ただいまの説明の中で事業費の抜けたものもありましたから、きちっと出していただきたいと思います。そこで、もう一度申し上げますけれども、事業費のうち、国、県の補助が一体それらの事業にどれだけつくのか。それともう一つは、市単独費ですね、その中に市債もあります。一体どれだけなのか。これを今度はまとめてでいいですがお聞かせ願います。おとぎの森周辺の道路整備については、これだけの事業費がかかるけれど、そのうちこれだけ国・県の補助があるというような答弁をひとつお願いいたします。 164 ◯熊木都市整備部長 私の方から、まずお答えいたします。古城公園の整備につきましては、国の補助事業でございまして、施設整備の補助率は2分の1でございます。それから、おとぎの森の造成でございますけれども、これにつきましては先ほど用地も含めてということでございましたので、造成につきましては整備費は補助率2分の1でございます。ただ、この中におとぎの森館というのが含まれておりまして、これにつきましては市と県との協議の中で、応分の負担を県にお願いをしていきたいというふうに考えております。私の方は以上です。 165 ◯萩原建設部長 お答えいたします。  最初に、桜馬場・長慶寺線につきましては、これは補助対象事業でございますから、約18億円のうちの2分の1が国庫補助であるというふうに考えられます。  それから、関連道路整備事業でございますけれども、先ほど約17億 2,000万円と申しました。そのうち、2つの事業が補助対象事業であるというふうにお答えしたわけでございまして、その事業費が2億 7,000万円となっております。ですから、このうち2分の1が補助対象になるということでございます。あとはすべて単独ということになります。以上でございます。 166 ◯熊木都市整備部長 先ほど、古城公園の水濠浄化事業についての答弁を漏らしましたのでお答えいたします。これは積雪対策の下水道事業ということで施行しておりまして、これも補助率は2分の1でございます。 167 ◯玉井議員 先ほど答弁をしてくれと言ったのに答弁がないわけですけれども、仮におとぎの森の問題にしても、用地費が一体どれだけなのか、その用地費についての中身はどうなのか。トータル的には70億円程度の事業費はかかりますと言われますが、何に70億円かかるのかさっぱりわからんと申し上げたい。多少私はわかっておりますよ。しかし、皆さんは知らんでしょう。後ほど申し上げたいことがあるから私は聞いておるわけなんですから、これはひとつ答えていただきたいと思います。  それから、先ほどの建設部長についてもグレードアップの問題、いわゆる電柱の地下埋設、無電柱化については、大体どれくらいかかるんですか。これは県道ですが、高岡市の道路であることは間違いないですね。その場合に、これは主体的にはどうなるのか。市がやっぱりやるのか、あるいは県道であるから県がやるのか、共同でやるのか。その辺も少し親切に答弁をいただきたいと思います。以上です。 168 ◯熊木都市整備部長 おとぎの森の造成事業費でございますけれども、平成8年までは用地費を含めまして約70億円というふうに申し上げたかと思います。これの内訳につきましては、概算と申しますか全くアバウトでございますけれども、用地費は約30億円でございます。これはいろんな土地開発資金とかの融資を受けますので、8年以降に償還が繰り下がるということもございまして、70億円の中ではそういうことです。それと、8年までの造成工事費につきましては、本当に概算でございますけれども、20億円であります。それともう一つは、先ほど申し上げました、おとぎの森館というメインテーマ館をつくりたいということで、これが15億円から20億円ほどかかるんじゃないかなということでございます。 169 ◯萩原建設部長 お答えいたします。  桜馬場・長慶寺線の無電柱化等のグレードアップの件でございます。これは従来、高岡市が施工する部分につきましては、高岡市が主となりまして関係者を集めましていろいろと費用負担等について協議をいたしているところでございます。それから、県施工区間につきましては、これは当然県が主体となって事業を進めていくはずでございます。それの額については、ちょっと今のところ私はつかんでおりませんので、申しわけございませんがお答えできません。 170 ◯玉井議員 それでは、今ほど説明があったことと若干違うんですが、私は用地費については41億円と聞いております。今の答弁では30億円ほどとしか言われなかったでしょう。ですから、41億円なら41億円のうち国の補助がどれだけで、あるいは緑化基金ですか、そこからの借り入れもあるということでありましょうから、詳細にこれは後ほどでも結構ですので、きちっと出していただきたいと思います。  次に入ります。この緑化フェアについては、主催団体が4団体であります。まず最初に、4団体の負担割合はどうなっているのか、現状報告をお願いしたいと思います。 171 ◯佐藤市長 お答えいたします。  重要な問題でございますので、これについては特に市長の方から答弁させていただきます。  この緑化フェアにつきましては、富山県、高岡市、砺波市、それから都市緑化基金の4団体で共催をするわけでございます。相当莫大な経費がかかるのでございますけれども、関連事業を含めましてフェア全体の開催経費につきまして、現在、県及びフェア準備委員会事務局において整理、検討をされているところでございます。遅くとも今年度中にはフェア開催経費や基盤整備費等の全体経費が明らかになるものと思われます。  これを具体的にどう負担をしていくかにつきましては、まだ現在いろいろと検討、あるいは折衝中でございまして、具体的な負担区分、負担割合は示されていないわけでございます。ただ、私ども高岡市といたしましては、これは砺波市も同じ立場だと思いますけれども、この緑化フェアがあくまでも県と砺波・高岡両市の共催の行事であること。それから、あくまでもこれは1市あるいは1県だけの行事じゃなくて、全国的な行事であるということ。それから、このフェアのときに県の内外からいらっしゃる方々に対して富山県というものを大いにPRする絶好の機会であるということ。かたがた高岡市は大変今いろんな事業を抱えておりまして、大変財政的にもいろいろとあれでございますので、背に腹はかえられないということ。そういうことも考慮していただいて、とにかく県の強力な御支援をお願いしたいということで、先般来ずっとそういう要請をしておりますけれども、先ほど言いましたように具体的な負担区分、負担割合はまだ決まっていないようでございます。全体事業費が今後より明確になってくることもございますものですから、さらに強く県の方に要請をしてまいりたいと、かように考えております。 172 ◯玉井議員 重要なことだから市長の方から答弁をいただきましたが、私は本来ですと、こういう大きな事業ですから、先に負担割合といいますか、基本的なものをやっぱりきちっと決めて、その上でどうするかということを決めるべきだと思っておったんですけれども、これはどういう経過かわかりません。先にそれが走ってしまったという状況であります。  そこで、市長にも参考として申し上げておきますが、私はことし茨城県の水戸市へ行ってまいりました。ことしの緑化フェアの開催都市でございました。そのときになかなかもらえなかった資料をもらってきたんです。そこには、こういうふうに書いてあります。主催者負担金の割合決定については、先進事例として県、市の共催のケースは今まで2例がある。いずれも県は3分の2、市が3分の1となっている。このことから、水戸市の場合はこの例によって決定をいたしました。さらに、3年間の間にこれに関連する公共事業をやってまいりました。大変なものでした。恐らく、全体を含めて 300億円以上だと思います。それもおおむね県と市の割合はそういうことで基本的に進めてまいりましたとのことであります。ああ、何と立派やなと、富山県、高岡市の負担割合はまだ決まらん。立派な県だなと思っておったんです。帰ってきて、5月でしたか、1カ月ほどたったら、あそこの知事、竹内さんはつかまってしまった。ありゃりゃと私は思ったんですが、あれだけ立派なことをやるときはそんなこともあったがかなと思って、びっくりしておったんであります。これは一つの例として申し上げたんです。これは別として、今、市長も言われましたように高岡の場合もやっぱり大変なんです。今も答弁あったように、都市公園の最低が10ヘクタールでしょう。茨城の場合は 100ヘクタールほどでやりましたけれどもね。せっかく祭り事をやるわけですので、県の方もぜひひとつ高岡にメイン会場をもってもらいたい、よし高岡でひとつやろうではないか。植物園のこともあるんやから。こういうことがあってしかるべきではないかなと、実は思っておったんです。  そこで、市長にひとつ見解を賜りたいと思うんです。それは、平成2年度の県立公園の設置状況はどうなっておるのか。県の方から資料をいただきました。平成2年度、9カ所の県立公園があります。そのうち6カ所が富山市内なんです。さて、知事はよく均衡論を主張されるんですね。新幹線の場合には全国国土の均衡を図るために新幹線をということで、私はその持論については同感であり大賛成であります。そこで、県内における県立公園の整備状況ですが、均衡ある整備計画がなされているのであろうか。前々から県都主義ではないかと言われてきたんですけれども、こういうことからも、せめて祭り事ぐらいのときには県立のものをやってもいいんじゃないかと、高岡で。もし、どうしてもだめなら、もっと大きな財政負担を県もやりましょうということにならないと、これは県民の皆さん、高岡の市民の皆さんがやっぱり偏っていると思われると、こう私は思うんですが、どうでしょうか。私の見解はに対する市長の考えはどうですか。 173 ◯佐藤市長 お答えいたします。  先ほど議員は、ことし春ありました茨城フェアのことをお調べになりまして御披露されたわけでございますけれども、私どももこの茨城フェア、あるいは昨年ありました神奈川フェアにつきまして、現地まで参りまして、会場を見るだけではなくて、県と市の間でどういう財政負担をしているのか、総額幾らかかったかということも十分調べて、そういうことを踏まえまして県の方にいろいろと要望を申し上げているわけでございます。  なお、県立公園につきましては今9カ所あるとおっしゃいましたが、おっしゃるとおり9カ所ございまして、富山市内で今議員がおっしゃった6カ所のほかに、いわゆる県東部と県西部となりますと、県東部が7カ所で県西部は太閤山ランドと新港の森の2カ所のみでございます。そういう意味で呉東、特に富山市の方に集中している状況でございます。そういうこともございますものですから、高岡市といたしましては当初から、このおとぎの森公園につきましては、県西部地区における県営公園としての位置づけを強く要望してきておるわけでございますけれども、残念ながら今日までの時点では、県の方では公園の規模等から見て県立公園にするのはなかなか難しいということでございます。今の状況は以上でございます。 174 ◯玉井議員 これはここでどれだけ言っておってもあかんので、市長に激励をしておかなきゃいかんと思うんですね、頑張ってもらいたい。そこで一つ申し上げておきます。これは都市整備部長のお答えでよろしいんですが、高岡古城公園には、県定という表札がかかっています。ちょっと見解だけ聞かせてください。県定公園の定義と義務、責任、責務というのはどうなのか。先ほど整備をするについて県補助がありますかということを聞いたとき、一つも答えが出てこないもんですから、県立の場合にはこれは県が全部やりますが、県定公園の場合にはどうなんだろうか。それを聞かせていただきたいと思います。私は大体わかっておるんですけれども、こういうことですと、高岡古城公園は県定公園の表札かけてますぞと。だから、やっぱりこの際市長にやってもらわんと。これは私だけでない、議会の皆さん全部そう思っておると思うんですよ。だから、県の方へ行って、議会は全部こう言っているので、ぜひひとつというふうにお願いしていただきたい。そういう戦略もあって隣におられる優秀な有能な助役さんが県からわざわざこっちに来られたんでしょう、その顔を立てないかん。そこで、答弁をお願いします。 175 ◯熊木都市整備部長 お答えをいたします。  県定公園でございますけれども、この定義につきましては、県の方で県定公園規則というのがございまして、この第2条によりますと、県内にありますすぐれた景勝地であって知事が指定するものということになっております。この要件といたしましては、1つには県を代表するすぐれた景勝地であること。それから2つ目には、交通の便がよく多数の人が利用をするということ。それから3つ目には、公園計画に基づきます市町村の事業が容易であるということ。それから4つ目には、自然公園法に基づく自然公園の区域に含まれていないということ等、これらの要件を具備したものの中から、富山県の自然環境保護審議会の意見を聞きまして、区域を定めて指定をされるということになっております。  そこで本市の県定公園の古城公園でございますけれども、これにつきましては昭和42年に県定公園の一つとして指定を受けております。指定を受けました場合の義務と申しますか責任につきましては、県定公園の保護とその利用増進を図るのはだれであるのかという点につきましては、先ほど答弁いたしました定義にもありますように、市町村が計画を作成いたしまして事業執行をするということになっております。そういうことから、基本的には市町村が主体となって、責務と申しますか事業をやっていくというものであります。しかしながら、同じ県定公園規則の第7条という条項がございまして、この中には、知事はこの事業を執行するもののうち、必要と認めるものにつきましては補助金を交付することができることになっておりまして、本市といたしましても、今まではこの補助金によりまして園路整備等を実施してきたところであります。ただ、県の補助金は非常に額が小そうございまして、そんなに大々的な整備はできないということでございます。  そういうことで、御案内のとおり、平成8年に全国都市緑化とやまフェアが開催されるわけでございまして、このメイン会場となる古城公園の整備には相当の事業費を要するということから、大きな事業費の投入が可能で、しかも補助率の高い、国の補助事業で実施するのがいいんじゃないかということで、平成3年度から国の補助事業で整備を実施してきているところでございます。以上です。 176 ◯玉井議員 看板料まではいかんけれども、今ほど説明があったような状況であります。せっかく今この緑化フェアが開催されるわけでありますから、高岡市も相当の財政負担をしなきゃならんという意味では、市長も頑張って政治力を発揮して県との間がうまくいくようにしないと、あと後年度負担がいろんなものの事業に影響をしていくと、こう実は思って心配をしておるわけです。そうでありますから、ぜひ県との間によい方法を見出していただきたいと思います。  時間の関係がありますから、次に移らせていただきます。  次に、中心市街地の再開発事業についてお尋ねいたします。一つずつ言うてくれということでありますから、第1番目に、平成7年度完成予定の御旅屋西通り市街地整備事業についてであります。ここにはえんじゅ通り再開発協議会が組織をされまして、21世紀に向けて21階建てのビルを構想してはどうかということで大型の商業ビル建設計画が当初ありました。現在はどうかわかりません。そういったことが協議をされまして冊子も出されました、構想も出てまいりました。そういうことから、市としては事業を進めるために、用地 3,000平米のうち 2,400平米を市の所有地として買収された。そういうものが確保されておるわけでありますが、現状はどうなっているのか。それからまた、施設の性格、特徴、そういったものをどのように位置づけていくのか。さらに、非常に厳しい状況でありますが、今後の見通しはどうなのか。もう既にそういう土地も買収されておるんです。この点について、担当の都市整備部長からひとつお答えいただきたい。 177 ◯熊木都市整備部長 お答えをいたします。  御旅屋西通りの市街地整備事業のことでございますけれども、今、議員もおっしゃいましたとおり、この事業は都市計画道路片原町・伏間江線の延長と申しますか、片原町まで延ばすことにあわせまして、その中の生活道路あるいは公園等の公共施設の整備を行いまして、良好な市街地の形成を図るということを目的といたしまして、昭和63年度から着手をしておるところでございまして、現在まで約27億円の事業費を投入してきております。主な事業につきましては、御案内かと思いますけれども、当然道路、公園などの公共施設用地の取得、それからこれは区画整理事業という手法を使っておりますので、仮換地指定に伴う建物の移転補償費等でございます。  それから、今年度は都市計画道路片原町・伏間江線の無電柱化を図るということから、地下埋設をするキャブシステム工事というものを実施しております。今後は移転物件がまだ40件ばかりございまして、これの仮換地先への移転に全力で取り組みまして、早く完成に向けて努力をいたしたいということで現在、一生懸命取り組んでいるところでございます。  そこで、今、御質問の大型施設の建設計画のことでございますけれども、この市街地整備事業施行区域内の中央部で再開発事業として推進を図ろうとしているものでございます。今ほど議員からお話がありましたように、地区内の権利者の方々で組織をされましたえんじゅ通り再開発協議会から、業務系のビルを主体といたします再開発構想が打ち出されておるところでございます。市としても業務系施設の中心市街地への導入につきましては、来年3月オープンいたします御旅屋第一街区の商業ビル、それから都市型ホテル部門を核といたします駅前の西第一街区と相まって、業務系のビルは昼間人口の増加など、中心市街地の活性化には非常に有効な方策であろうというふうに認識をしておるところでございます。  そういうことから、現在までこのビルにつきましてのいろんな施策と申しますか方策を行っておりまして、企業訪問やアンケート調査等を行いまして、事業に対する意向の把握、あるいは構想のPRに努めてきておるわけでございますが、昨今の経済情勢から、資本投下に対する姿勢は非常に慎重でございまして、事業の推進につきましては非常に環境としては厳しいという状況でございます。  しかしながら、この再開発事業そのものは高岡市にとりましてもぜひとも実現をいたしたい計画でございまして、事業としての有効性をも検討するために、今おっしゃいましたように先行取得をしております約 2,400平米の用地を活用いたしましたシミュレーションを行うなど、具体的な計画を作成するための準備作業を現在進めているところでございます。  今後は、えんじゅ通り再開発協議会の皆様方との連携はもちろんのこと、私ども一生懸命推進に努力しております、御旅屋西通りの市街地整備事業の進捗にあわせまして、できるだけ早く事業の実現に向けてさらに努力をいたしたいというふうに考えております。以上です。 178 ◯玉井議員 次に2番目には、高岡駅周辺整備に関連してお尋ねいたします。高岡駅前西第一街区市街地再開発準備組合では、第4次の実施計画が策定されております。それによりますと、大型施設のビルにはホテルを誘致するとなっております。ところが、市に対して具体的には駐車場と市民プラザの設置が要望されております。どういうものにするかは、今後性格的なものがあると思うが、そういう要望がなされております。そこで、これについてどういうふうに対応されようとしているのか。  いずれにしても来年の3月末には、駅周辺の整備計画については、市としては結論を出さなきゃならん。中長期的な展望に立って当面市がやらなければならん問題については、前々から私どもが言っているように駅南地区にはああいう大型の店舗ができたことから、高岡のまちづくりをする場合に駅周辺を整備し、回遊性をもっと高める。こういうことが必要ではないかということを実は申し上げてまいりました。今、大和をキーテナントにした御旅屋第一ビルは、もう完成であります。これは、全体を生かすためには必要だと思うんです。そこで、そういう関連もありますけれども、当面そういうふうに動いておるものについてどういう状況なのか。都市整備部長の方からまずお答え願います。 179 ◯熊木都市整備部長 お答えをいたします。  高岡駅前西第一街区につきましては御案内のとおり、いわゆる旧ミズの街の跡地のところでございます。現在、駅前西第一街区市街地再開発事業の準備組合がございますけれども、この組合ではいろいろやっておいでるわけですけれども、私どもといたしましては駅前につきましては、高岡の玄関口であり、顔であるということで、駅前の一角の重要な地区に位置しておりますことから、駅周辺にふさわしい高次の都市機能の集積を図りながら、一体的な整備を行うということで、この事業化につきまして地元とも連携をとりながら推進に現在努めているところでございます。  御案内のとおりかと思いますが、平成4年、昨年の5月には都市型ホテルを中心とする計画案をもとに、高岡市、商工会議所、地元再開発促進協議会、この3者によりましてホテルニューオータニ高岡の方へ出店要請をいたしました。そこで、同じく昨年の12月18日にはオータニの社長さんの方から出店の回答があったものであります。この中で、県西部の中核としての高岡駅前整備と一体的にこの事業を推進するためには、市民ホール等の大規模な公共公益施設、それと駐車場の整備もあわせて必要ではないかというような要望も出されているのであります。それで、同じく昨年の12月には協議会を組織強化した高岡駅前西第一街区市街地再開発準備組合では、このオータニさんの回答を踏まえまして事業計画の案づくりに入ったわけでございます。そこで、この準備組合では多くの市民の方々が駅前の再開発事業に何を期待しているのかという意向調査を行うため、商工会議所の協力をいただきまして、市内の若い方々から成る再開発懇談会を開催したり、あるいはまた市民の方約 300名を対象とするアンケートを実施しながら再検討を行っているところでございます。そこでこの駅周辺の再整備といいますか整備につきましては、市といたしましては平成4年、5年の2カ年で実施しております高岡地区都市拠点総合整備事業調査計画の中で現在検討をしておるところでございますけれども、中心市街地の駐車場の需要に対応するための大型駐車場の整備につきましては、駅周辺全体の整備の中で検討をしていきたいというふうに考えております。  中心市街地の活性化を図るためには、この再開発事業の推進は非常に重要な施策だというふうに考えておりまして、現在、都市型ホテルとともに本事業の中核施設でありますいわゆる公共公益施設の導入に当たりましては、今後十分に検討してまいりたいというふうに考えております。 180 ◯玉井議員 それでは、市長にお伺いいたします。  今ほども2つの整備計画の内容について説明がございました。端的に申し上げて、どのようなものをどのように配置するかは別として、公共公益施設というものが非常にこれから重要な段階を迎えているのではないか。特に、2つのそれぞれの構想を持っておられるところについては、そのことも期待をされている。だから、その期待にこたえる必要があるのではないか。大変困難な財政の状況であるけれども、活性化の道をたどるには、そういったものがなければならない。アンケートとかいろんなことを言っておられましたが、先ほどもちょっと言ったとおり答えがちゃんと出ておるんです。何が足らないのか、どういうものが若い人たちに求められているか。そういったことは、これからの問題でございます。基本的には今そういう要望が出てまいっております。これについて市としてそれにこたえなきゃならんという姿勢なのか、いや、大変荷物が重すぎるというふうに感じておられるのか。これは基本的なことでありますから、そういうものについてはより積極的にひとつやろうと考えておられるのか。  私はそういう意味で、市長だけではなくて、商工労働部長にも聞きたかったんでありますけれども、商工会議所も、これは指導しているんでしょう。場合によっては援助する、支援をする。高岡の商工会議所には商と工がある。ほかから見れば内容的には、非常に工は充実をしている。商が非常に弱い。そのためにいろいろ問題があるんだ。なぜ支援をしないのかと思うんです。最近、市の方へ予算要求をされた。私はあれを見て悲観をしたんであります。本当を言えば商工会議所は独自性を持って、我々はこうこうこういうふうにやりたいと、こういうものをしたいと、だから市もひとつ協力願いたい。あるいはこの問題は共同でというものがあってしかるべきじゃないかと思ったんでありますが、まさに市の重点要望事項のコピーにすぎない。これでは、市長はなかなかそんなことは言えんけれども、腹の中ではこれは何を持ってきてくれたんだと。ちょっこ市も助けてくれよということがあってしかるべきではないか。あこへも大事な村本さんを配置されたわけでしょう。だからやっぱりコピーではなくて、そうやってもらうことによって、より高岡の活性化につながるのではないかと思います。あこが一番やかましく言ってますね、高岡の活性化に市が何もやらないということばっかり言っておられる。そうではなくて、商工会議所も独自性を持ってやってもらいたいなと、こう実は思っているのであります。  そこで、それは別として、先ほど言った基本的なことについて市長はどう考えておられるか、それだけお聞きしたいと思います。 181 ◯佐藤市長 お答えいたします。  今、玉井議員さんの方から、一つは御旅屋西通り市街地整備事業につきまして、えんじゅ通り再開発協議会が提唱されている再開発構想、それからまた、駅前西街区の再開発につきまして再開発準備組合が出されている、いわゆる第4次案の構想につきましての御質問があり、また回答がある中で、これらについて高岡市としてどう考えているのかという御質問があったわけでございます。  特に、駅前西街区につきましては、この準備組合の案では業務施設だとか商業施設、あるいは都市型ホテルのほかに市民プラザ、あるいは駐車場というようなものを言われておるわけでございます。駐車場につきましてはかねがね高岡駅周辺の都市拠点総合整備事業の中でも検討しておりますように、駅並びにその周辺地区にしかるべき規模の駐車場を設けなければいけないということにつきましては、大方の御異論はないと思いますけれども、これは何とか設置をしていきたいと思っておりますが、この再開発ビルの中に一つのテナントとして位置づけてある市民プラザにつきましては、私もこの要望を拝見したわけでございます。市民プラザとあるからには国営施設でもなければ県営施設でもないであろうと。高岡市内にほかの準公共的なところもないだろうから、きっとこれは高岡市に対する御要望であろうというふうに受けとめておるわけでございます。  しかしながら、高岡市の総合計画の中では、いろいろと駅前の再開発だとか、あるいはえんじゅ通りの御旅屋西通り地区の再開発ということは論じておりますけれども、具体的に高岡市の公共施設としてこういうものを配置するというものは何も述べていないわけでございます。したがいまして、今この提案といいますか、この第4次案を受けまして高岡市がどうこたえられるのか、いろんな事業がたくさんございます。先ほどもおっしゃいましたようにいろんな事業があるほかに、おとぎの森公園の事業もありますし、また予定していなかったこの御要望に対してどうこたえるか。これは本当に真剣に検討しなければいけないと思っております。私は、先ほどの御質問の中で、市政の基本方針はもちろん市民の方々がお一人おひとりが幸せに快適に過ごしていただける、そういうようなまちづくりでありますけれども、ただ過ごしやすいだけでは残念ながら人口も減ってきておるという状況もございます。やはり、まちに魅力とか活力というものもつけていかなければいけないと。この活力、魅力はいろんな場所においていろんな施設につけていくんだと思いますけれども、やはり何といっても中心市街地といいますか、高岡市の中心部において特にそういう活力、魅力をつけていかなければいけないだろう。もちろんこれは個々の市民の方々、あるいは経済関係の方々、そういう方々自身にも頑張っていただかなければいけないわけでありますけれども、市としてもできる範囲内の支援はしていかなければいけないだろうと。現にそういうことで、御旅屋につきましては当初すべて組合施行のものであったわけでございますけれども、人的にも財政的にも議会並びに市民の方々の御理解を得て、市も関与いたしまして今日ああいう状況になっておるわけでございます。そういうことでございますが、この駅前西街区につきましてどういう形で応じられるのか、応じることができないのか、応じる場合にどういうものが考えられるのか。これはこれから真剣に受けとめて検討させていただきたいと、かように考えております。 182 ◯村本議長 この際、本日の会議時間を延長いたします。 183 ◯玉井議員 非常に苦しい状況はわかりますが、せっかくそういう構想がありますので、私どももできればそういう公共公益施設というものを配置をしていくということも重要ではないかというふうに考えて、市長に対して予算要求の際にそのこともお願いしておりますが、ぜひひとつこれから皆さんも意欲を出せるように前向きの方法をとっていただきたいと要望申し上げておきます。  最後の項の市民総合文化広場整備事業の問題についてお伺いします。教育長、いい美術館ができましたね。あこは緑とそして水と太陽があり、そのほかに潤いといいますか、ゆとりといいますか、名前も文化の森とされ、すばらしいものができたと私は思っているんです。今私が申し上げたことについて、教育長もそういうふうになってほしいなと、こう思っておられると思います。あこはまだ整備しなくちゃなりませんけれども、まず考え方、感想を聞かせていただきたい。 184 ◯篠島教育長 新美術館がああして建ち上がって、それについての私の感想ということでございます。議員の皆様方をはじめ市民の皆さんの御理解、御協力、そしてまたこの新美術館の建設に向けていろいろ御指導賜ってきた委員の方々、さらにはこの設計、工事関係の方々の大変な御努力によって美術館がああして建ち上がってきた。あの前を通ってみますると、その建ち上がった姿もまことにいいと。また、先日も内部へ入ってみますというと、非常に造作もすばらしいものになっておると。こういったことを本当に心から喜んでおりますし、また、この工事にかかわることのできたことに対して、本当に感謝申し上げておるというようなことでございます。  今後とも新美術館の問題については、明年9月に一応オープンするということでございますが、幅広い美術活動を行う企画運営型の美術館、あるいは美術工芸の伝統を生かした特色ある美術館、市民に開かれた美術館、こういった基本性格を目指して、美術館の基本的な運営方針に基づいてオープンに向けて努力していきたい、今まで以上により一層の努力をしていきたい。そういったことで、立派な美術館ができたことを、それは単に姿だけじゃなしに内容の面でも十分に皆さんにおこたえできるものにするための努力をしたいというのが率直な今の気持ちでございます。 185 ◯玉井議員 そこで、今お配りしたのは、2つの図面です。私どもは最初に、平成2年に基本計画書を見たときに、美術館、あるいは青井記念館、生涯学習センター、図書館があり、これだけの広場がありますと、本体の配置もこういうことでいいだろうということでありました。こういうことを実は私も思ったんでありますが、美術館と青井記念館が建設をされて、その間は目隠しがずっとあってわからなかった。ところが、一定の時期に来てあれを外したときに、あらっと私は錯覚をしたのかどうかなというふうに思った。余りにも異様な2つの建物があったわけですね。さて、こんな大きいものだったのだろうかなというふうに思ったんです。そうすると、前にある大事なエントランスプラザ(広場)といったものが本当にとれるのかなと思った。私の会派の皆さんとも相談をした。そこで、先ほど私が申し上げたのは、美術館を中心にしたあこは文化の森でありますから、これはそのような雰囲気をつくらないかん、もっと緑を多くしなければならんであろう。そうなってまいりますと、現在の配置でこれでいいんだろうかと、こう実は思いました。先日も、あこの美術館の上に登ってずっと見たんでありますけれども、緑の空間が非常に狭くなる。そして、我が母校の工芸高校に言ったらしかられますけれども高岡工芸高校のあの建物がどうも邪魔になって、これは文化の森じゃなくて、コンクリートの森になるんではないか。やっぱり文化の森にするときには、絶対に大事なところを生かさないかん。それから、広場の中にも野外展示場とかをつくらなければならない。大体美術館というものは脳が相当に疲れるところでありますから、時間をかけて回らなくてはならん。そういうことなどを考えた場合に、もう少しゆとりを持つべきではないか。そうなってまいりますと、第2次計画については、もう既に市民に発表してあるんですね、発表してしまったんです。しかしながら、多少時間があります。工芸高校は今年度体育館を壊すでしょう。それから県営プール、あそこも壊してや整備する。2年間で先ほどあったように道路も整備するということなんで、それをずっとながめてから一遍どうした方がいいか検討すべきじゃないか、私はそう思っております。  その点、市長に答弁をお願いします。 186 ◯佐藤市長 お答えいたします。  ただいま玉井議員さんから、高岡文化の森というからには、文化の森にふさわしいようにいろいろと森があり、かつオープンスペースがあるような、そういうものにすべきではないかという御提言があったわけでございます。  この前の市民総合文化広場、今日文化の森と言っておりますけれども、これの整備につきましては我々市役所の中でも考えましたし、また議会各位の御意見も承りましたし、専門家にも加わっていただきましていろいろと検討して、最終的に一つの姿として基本計画とかマスタープランというのが出てきたわけでございます。もともとあそこは広いように見えましてもせいぜい 3.2ヘクタールぐらいの狭い土地でございまして、いろんな市町村を見ますと、あれ以上の土地を使って図書館なりあるいは生涯学習センターを単体で使っているところもあるわけでございます。高岡市として、ああいうふうな計画になりましたのは、限られた土地ではあるけれども、いろんな施設そのものを有すると同時に、施設相互の複合的な配置によりまして魅力のある相乗効果が出てくる。具体的に申し上げますれば、それぞれの施設で十分できないものを他の施設で補完していくということとか、あるいは見る人にとりましても、例えば美術館に来られましてちょっと時間が余ったのでついでに本でも読んでいくとか、あるいは生涯学習センターに来て何かの勉強をされた人が、終わった後、絵でも見ていこうかと、そういうことで、せっかくの施設をお客さんとしても効率的に使われるのではなかろうかというようなこと。そういうことが一番主眼になりまして、あといろいろと人々のライフステージの適応とか人にやさしい施設とか、あるいは全国へ情報を発信できるような拠点にしていこうとかいうようなことで、ああいう基本計画なりマスタープランができてきたわけでございまして、それはそれなりに恐らく議員各位にも市民の方々にもよく御理解いただいていることと思います。  さて、この美術館もおかげさまで先般定礎式をさせていただきましたけれども、平成5年度末で完工の運びとなりまして、来年9月ごろにはオープンにこぎつけられるという状況になっております。したがって、今後遅かれ早かれ第2期整備事業にとりかかることにしておりますけれども、この第2期工事の建設に当たりましては、今申し上げました基本計画やマスタープランの趣旨を踏まえながら実施すべきものと考えております。しかしながら、新美術館とか広場などが整備された今日、周辺との調和、他の施設との連関、生涯学習センターと個々の施設のあり方などにつきまして、ハード・ソフト両面におきまして実情に即した検討が必要なものと考えております。今後、第2期の事業の推進に当たりましては、市議会の市民総合文化広場特別委員会や議員各位をはじめ市の内外の専門有識者等の御意見も十分承りながら取り組んでいきたいと、かように考えている次第でございます。 187 ◯玉井議員 時と場合には変更もあり得るということでありましょう。  終わります。 188 ◯村本議長 玉井久雄君の質問が終わりました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               閉         会 189 ◯村本議長 以上をもちまして平成5年12月定例会の総括質問を終わります。長時間にわたり御苦労さまでした。  ───────────・─────────────・───────────                              閉会 午後5時05分 Copyright © Takaoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...